Appleといえば、やはりこの禁断の七色の林檎。この禁断の林檎に憧れて財布がいつも底を付いていた人が多かった事でしょう。そういえば、私達はよく「マッキントッシュ」を捩って、「借金トッシュ」と呼んでました。かくいう私も、その昔、NECという絶対君主が嫌いでわざわざEPSON機なるものを所有しMS-DOSのコマンドを打っていた頃、その当時GUIなるユーザー・インターフェースで世間を騒がせ始めていたMacintoshを横目で見ながら、「GUIなんてコンピュータの使いこなせない子供達の玩具。ミーハーだぜ!」と馬鹿にしていました。しかし機械的なデザインだったDOS機に対し、その画期的なデザイン、またべらぼうに高い価格には、何となく惹かれるものがありました。
こんな私にMacintoshを引き合わせてくれたのは、転職という人生の転機。1991年、26歳の春でした。今の会社は、このA社にデバイスをOEM供給しているメーカーで、その為、私が入社した91年当時でもDOS機よりもMACが多いという珍しい?環境でした。PlusやClassicの9インチモノクロ・モニターを見つめながらデータ集計やレポートの作成を行ったものです。ヒストグラムや相関曲線などのドローイングではDOS機を全く寄せ付けず、またLocal Talkをつかってネットワークが簡単に組めてしまうのは、この頃としては非常に画期的でした。こうして、DOSコマンドの青年はどんどん禁断の林檎に心を奪われていったのです。
始めて私がMacを所有したのは、1993年の6月。Mac始まって依頼の短命と言われた悲劇のIIviでした?。何故このIIviにしたかというと、初めてCD-ROMが内蔵されたのMacであり、そのCD-ROMはうちの会社でOEM供給していたのですが、今まで細々と製造していたCD-ROMドライブが一躍脚光をあびる事となった記念すべきモデルであったからです。'98年7月まで、このIIviは我が家のメイン機種(中身はパワーアップして随分と変わってましたが、、、)でしたが、ペナンからKLに異動になるのを機に、その座をPower Macintosh G3 MT/266に明け渡しました。また、衝撃的なモデルiMacの衝動買いの口実?に妻君もInternetを始め、iMac使いとなっています。赤ん坊の星奈のPCと称して、iBookまで買っちゃいましたしね。
今まで所有したMacは、PowerBook165C、PowerBook540C、Macintosh SE/30(中古)、PowerBook3400C、Power Macintosh G3 MT/266、iMac、Color Classic(中古)、Macintosh LC475(中古)、iBook、PowerMac G4 733/DVD-R、iBook DVD-ROM(Dual)、PowerMac G4 CUBE/DVD(中古)。ノートブック関係は、携帯するというよりは、省スペー ス・ディスクトップとして重宝しています。前の会社S社はA社と関係が深かったこともあって、LANやイントラネットがMacベースで組まれていたため、Mac使いにとっては有り難い環境でした。でも最近はそれも見直され、99%Windows環境になってしまいました。マレーシアの会社でも「Mac Disposal Project」なども催され(99年3月)、Windows一色に。。。(お陰で、旧型Macを格安で手に入れられましたが)
Windowsが普及してきてMacがマイナーになってしまった今でも、無機質に仕事をやらされているように感じられるWindowsよりは、創造しながら仕事をやっている気にさせられるMacを、出来ることならいつまでも使っていきたいと思っています。