Bangkok

(1997年1月2日〜1月5日)

 生まれて初めてタイに行ってきました。


 昔飛行機の中でタイの女性と隣同士になり、機中で暫く会話したことがある。彼女も母国語は英語じゃなくお互い電子辞書を用いて会話したのが懐かしく、いつかはタイのバンコクにも行ってみようと思っていた。そんな中、マレーシアの日本語新聞『日馬プレス』に『全日空 KL-関空増便記念』のバンコク格安ツアーが広告されており、年末年始の休みは何処もプランが無かったので、早速これに申し込んだ。3泊4日、航空券(全日空のビジネスクラス使用)、ホテル代、朝食、バンコク市内半日観光とアユタヤ遺跡一日観光が付いて大人RM1,250(1RM=40円計算で50,000円)、子供RM960。。。

 このツアーはKL発なので、ペナンからKLまでのフライトは自分で用意したが、いざ出発の時に若干トラブル有り。旅行代理店を通していたから、当然ペナン-KL間のリコンファームなんて必要ないと思っていたら、実はこのリコンファームがされて無かったのでキャンセルされてしまったとのこと。KLまで行かないと今回のツアーは全部オジャンになるので、「ビジネスクラスだったらあるだろ!」とのやり取りをチケットカウンターやチェックインカウンターで散々したあげく、結局は他の客のキャンセルが有ったので無事KLまで行くことが出来た。

 KL21時10分発のNH153便にて22時05分にバンコック到着。マレーシアとの時差が1時間有るから、1時間55分の旅。せっかくビジネスクラスだったので、もうちょっと乗っていたかったが、、、。知らされていたとおり、現地の旅行代理店の人が迎えに来ており、このバンにて今回のホテル『デルタ・グランド・パシフィック』に到着。大使館が多い『スクンヴィット通り』の『ロビンソン・デパート』の隣にあるホテルで、豪華客船をイメージ(大きな帆のような形)が特徴。象さんも直ぐ近くに現れた。さすがタイ(Thailand)


 翌日はバンコク市内半日観光。バンコク近辺にある寺院を中心に巡る。普通、お寺巡りのような観光は飽きてしまうのだが、タイの寺院は本当に美しい。初めて京都を訪れた時よりも大きな感動を受けた。(それに較べて、マレーシアの寺院は、子供が水彩絵の具で塗ったような色使いで今一。。。)

涅槃寺(Wat Pho「ワット・ポー」)。高さ12m、長さ46mの巨大な涅槃仏が寝ている。足の裏には動物などの絵が描いてある。 これも涅槃寺。マレーシアの寺院に較べたら本当に多彩・精密で見る価値大。 Wat Traimit「ワット・トライミット」。市内の廃寺で発見された世界でもまれな黄金仏。

国立博物館の横だったかな???忘れてしまった。(98年4月に執筆) Wat Benchamabophit「ワット・ベンチャマボピット」。壁や床などの建物の殆どがイタリアから運ばれた白い大理石で作られている。

 ホテルに着く直前に、ルビーやサファイヤの宝石工場に行く。入り口には綺麗なお姉さんが待ち構えており、飲み物をサービスしてくれる。一つ扉を通過すると、小さなラインが組まれており、ここで作業者がルビーを加工していた。その奥には、いわゆる工場直売品のショールーム兼売店がラインの10倍程度の面積で待ち構えており、こうなってしまったら女性の目はギラギラ輝き、結局私もルビーのベンダントを買わされてしまった。横にはちょっとしたバーも有り飲み放題であるが、ここで奥さんや彼女の為に落とす金額に較べたら安いものである。この工場の見事な作戦。。。


 3日目はバンコク郊外の遺跡を巡る旅アユタヤバン・パイン宮殿〜帰りは、チャオプラヤ川でリバークルージングを楽しみながらバンコクへ。

 アユタヤは、バンコクから北へ約90km、チャオプラヤ川とその支流に囲まれた小さな町。かつては400年以上も続いたアユタヤ王朝の都として栄え、東南アジア最大の都市とうたわれた。北部タイの小国家チェンセン王朝のウトン王がこの地に1351年に都を築き、その15年後にはタイ全土を支配下に治め、その後は国際的な貿易都市として栄え、町のいたるところに寺院が建立されていた。しかし、1767年ビルマに破れ幕を閉じた。

Wat Phra Mahatat「ワット・プラマハタート」

ラマ公園の入り口の木。仏像の首が木と一体化していて、とっても不思議。 アユタヤ王朝初期に釈迦の聖骨を納めるために建立された寺院だが、ビルマ軍によって殆どが破壊されてしまった。 現在の姿は1956年にタイ政府が再建した物。首を切り落とされた仏像が無残な姿で置かれている。

Wat Phra Sri Sanphet「ワット・プラリス・サンペット」、他

Wat Phra Sri Sanphet。ラマ公園と王宮跡の間に並んで3つのパゴタ(仏塔)が立つ。 Wat Phra Mongkon Bophit「ワット・プラモンコン・ボピット」。Wat Phra Sri Sanphetに隣接して立つ寺院。 アユタヤ日本人町跡。昔は、こんな所にも日本人が。。。

バン・パイン宮殿から、チャオプラヤ川をクルージング

水の上に立つ煌びやかな塔。 2階のオープンデッキでは風景を見ながら日光浴。昼食も出ます。


 最終日は終日フリー。帰りのNH154便はバンコク19:45発なので、「たっぷりと買い物が出来る」と妻君は喜んでいた。まずはお目当てのリボン・バッグを買いに『マンハッタン・ホテル』にある『Choosri Shop』へ。バンコクにフライトするスッチーさん達の間で人気があるそうだ。尚、移動にはタクシーではなく、タイ独特の乗り物トゥク・トゥクで移動。三輪自動車の後ろの荷台に載るような感じで、オープンエアーでちょっと最初は怖いが、運賃が非常に安い。。。乗る前には行き先を告げて、必ず価格交渉をする。

 次に『そごう』、『伊勢丹』と日系のデパートを巡る。そごうはKLの方が大きく、伊勢丹はバンコクの方が大きくシンガポールの高島屋に近いといった印象。この後、道路を歩いていると、お姉さんがニコニコしながら近づいてきて片言の日本語を話す。「私、日本に半年間行ったことがあります。(暫く、話をしていて、、、) お土産だったら、安いとこ知ってるよ。」と言うと直ぐにトゥク・トゥクを呼び止め場所を指示。何だか辺鄙な店に連れて行かれ、店には同じように観光客風の人達が何組か来ていたが、決して安くない。。。今考えると、彼女はこの店と関係があり、道で観光客を巧妙な話術でこの店に連れてくる役目なのだろう。この店の外に待ち構えていたトゥク・トゥクの運転手も、「時間が余り無いからいい!」と言っているのに、「行くだけでいいから」と半ば無理矢理(お陰で乗車賃は随分と安くして貰ったが、、、)テーラーに連れて行かれたが、ちょっと見ただけで何も買わずに先程の運ちゃんを捕まえて『東急デパート』まで送らせた。

 いよいよペナンに帰国の時間。NH154便は22:45にKLに到着したが、これからペナンまで帰るのがまた大変である。乗り継ぎ便は深夜0:15 KL発で1:10 ペナン着。。。結局家には2時頃着いて、ちょっと寝て朝7:00には会社に向かっていた。


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