Diving in Phuket

(1998年4月6日〜4月7日)

Racha Yai島 x 2
Shark Point
Ko Dol Mai


●4月6日(月曜日)

 今日はOpen Waterのライセンスを取ってから初のファン・ダイブ。今までは気心の知れたPenangのDiving ShopのJeff達との海洋だったが、今回は初めて訪れるShopという事もありちょっと緊張気味。前日は、ワインが効いて比較的早めに寝てしまい夜中の1:00頃目が覚めたのだが、その後、中々寝付けなかった。

 PenangからInternet経由でファン・ダイブを申し込んだショップ『Aqualand』の前で待っていると、指示されていたとおり『Fandasia』という名前のトラックがやってきた。これに乗ってボートへ行くのかと思ったら、もう1台Fantasiaという名前のトラックがいた。そう、ここはFantasiaという名前のショップだったのだ。ここがボートを所有していて、我々はそのショップのツアーの中に入っていたのだ。日本人は我々2名だけ。他は、英語を話してなかったのでヨーロッパ人のようだった。そのショップから大きなバス(Phuketのローカルバスのようなバスでトラックの後ろにベンチが対面式に備え付けられている)に乗り換えて、ボートのあるChalong湾に向かう。20分程度でChalong湾に到着。

 みんな、今にも沈没しそうな木で出来た手漕ぎボートに毛が生えたようなボートに乗っている。良く見ると沖に大きなボートが待っていて、そこまでは、この沈没しそうなボートで行くのである。我々は、Racha Yai島行きのボートに乗り換える。そのボートはデッキの後方の両側にタンクが備えつけてあり、この船でエアーの補給も出来るようになっている。いつものJeffの店のジェット・ボートの3倍程度大きなボートである。乗っている間にBCやレギュレーターをタンクに付け準備をする。比較的波は大きく、ボートのスピードもゆっくりだったので船は結構揺れ、遠くを見ていないと酔いそうな雰囲気。この大きな波に揺られること1時間強で無事Racha Yai島に到着。


 ボートにはガイドを除いて15名程いたが、我々2名と香港駐在のスウェーデン人2名、50歳は超えているであろうベテランの5名を除くと、あとはFantasiaのスクール生であった。我々の組みは、ガイドのHanryのガイダンスを聞いて1回目のDivingを開始する。ここは比較的浅めのポイント。Phuketのオン・シーズンも終わりに近づいている為か、透明度はそれ程良くなく5m〜6m。ここで私の失敗。今まで海洋実習の時には、装着するウエイトをkgではなく個数で覚えていたのだが、今回のウエイトは1個が小さ目に出来ていた為、今までは1個2kgだろうと考え、今回の1kgの重りを8個装着したのだが、ちょっと重過ぎたようでBCにエアーを結構入れないと中性浮力が保てなかった。

 暫く潜行し、Budyの確認をすると何やら浜田さんの様子がおかしい。タンクが背中から外れそうで、それを抱えながら潜行していた。Hanryに知らせ、海底で装着し直したが、無理な体制を強いられていた為かエアーの消費が激しかったようで残圧が500psiを切っていたので、20分で我々2名は上昇。この時、自分では比較的ゆっくり浮上していたつもりだったが、最近買い直したDiver's Watchの上昇アラーム(1.5mを10秒以下で上昇するとアラームが鳴る)が鳴り続けていた。二人で海の上に浮いていると約束通りボートが迎えに来てくれて無事生還。

潜水時間 最大深度 平均深度 水温 透明度
20分 20.2m 15.8m 29度 5m

 皆が上がってくるのを待ってから、2本目の前に船の上で昼食。タイ風のカレーで美味しかった。またこの頃には波も収まっていて、船の上でも心地よかった。ここでスウェーデン人の女性とも会話を楽しみ、2本目の時間を待つ。


 2本目は島の右側で、ここも珊瑚がメインの比較的浅めのポイント。ボートからジャンプ・インし潜水。島を左手に見ながら潜行し、Hanryが「ぐるぐる廻っていて良いと言うポイント」で水中写真を撮っていた。今回はマクロレンズを持ってきたのだが30cm近づいて中性浮力を保ちながら撮影するのは至難の業。。。しっかり足を地に付けて撮影した方がよさそうである。中々上手く行かなかったので、取り敢えず変わった色をしたクラゲのような生き物がいたので、そいつに接近しマクロ撮影をした。Budyの確認をしOKサインを確認して安心していると、その後、周りを見てもBudyが居ない。。。何と、突然上昇してしまったようだ。ウェイトが足りなかったのだろうか? その後私はスェーデン人のカップルにジョインして継続。途中で小さ目のマンタ(エイ)とも遭遇出来た。

潜水時間 最大深度 平均深度 水温 透明度
37分 20.2m 12.2m 29度 8m

 2本目を終え、Phuket本島への帰路に向かう。ボートにはビール(ビール、ジュース類は飲んだ本数を自分で紙にチェックし最後に清算する)も有り、ビールを飲みながら談笑していた。

この日の作品

マクロで撮影した初めての写真。30cmの距離を測る白い棒まで写ってしまいました。 クラゲ?イソギンチャク?珊瑚? 金色に輝く珊瑚です。 一緒に潜ったスウェーデン人の女性


●4月7日(火曜日)

 タクシーでAqualandまで行き、迎えに来たバンで『Santana』というショップへ。親切そうな長身のピーターが明るい笑顔で迎えてくれた。暫くすると今回一緒に行くメンバーがバンに乗せられてやってきたが、この集団は本当に個性的。後から聞いたらドイツ人ということだったが、体型がプロレスラー顔が悪役商会、、、この人達に囲まれたら素直に従うのみといったような外観だった。船までのバンの中でも、「こいつ朝から酔っ払ってんじゃないの」というほど豪快に明るくはしゃいでおり、運ちゃんには100ドル札を差し出して、「More Power、More Speed、ロディオ!」と叫んでいた、お陰で、ジェットコースター並みのスリルを味わってボートまでの車内を楽しめた。

 今日のポイントは『Shark Point』と言われている所。Chalong湾からボートで1時間30分程度行くと小さな岩間が見えてきて、この付近で小さな鮫が見られるとの事。今回のガイドはGabiというスイス人の女性。きっと年齢は我々と同じくらいで、日本人の女性と同じくらい小柄だが、既に300本以上潜っているベテラン。因みにスイス人の彼女は、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ベルギー語、オランダ語の5か国語を話し、今英語を勉強中との事だった。

 1本目は35分の潜行で、昨日よりも魚は豊富でソフト・コーラルも綺麗だったが、残念ながら鮫に出会う事が出来なかった。今日は相棒もトラブル事無く修了。但し、5mの深さでの3分の待機が出来ずにどんどん浮上してしまった。今回のウェイトは6kg。でも潜水時のフィーリングが良かったので2本目もこれでトライしよう。

潜水時間 最大深度 平均深度 水温 透明度
35分 19.7m 16m 29.4度 5m


 2本目は、そこから30分ほどPhuket本島の方に戻ったポイント。切り立った小さな島の周りを一周する。今回は、中性浮力に注意して潜行した。コツが掴めた!!!水の中では、自分が起こした行動に対して反応が3テンポくらい遅れるから、例えばフィンを動かしたり呼吸をしたりした後の姿勢に変化が現れるまでちょっと待って、また少し動いたり呼吸を調整したりして姿勢の安定を待つ。今までは、沈んできたら早く上昇しようとフィンキックを必要以上に多くしてしまったので、上に上がり過ぎることが多かった。浮遊中に呼吸の間隔に変化をさせ、その時の浮力の変化を確認する事も今回の潜行で確認出来た。一気に大分前進したぞ!! で、持ってきたカメラでの水中撮影も今までの3倍以上余裕を持って出来たので結果が楽しみ。。ここでも壁際に、色々な魚を見ることが出来た。35分を超えたところで写真撮影に集中している内に、浜田さんとGabiを見失ったので上昇し、5mでの待機も無事終え浮上すると既に浜田さんが上昇していた。

潜水時間 最大深度 平均深度 水温 透明度
39分 19.2m 11.8m 29.7度 5m

この日の作品

壁で咲いている?綺麗な珊瑚。 暫く桜を見ていないけど、まるで桜のようなピンクです。 ハタの一種とハナダイの一種かな?魚の名前は自信がない。。。一応、学研の図鑑を買ってきました。 これはチョウチョウウオの一種? どなたか魚の名前に詳しい方、フォロー頂ければ助かります。



 帰りに、Aqualandに顔を出すと、日本人スタッフの女性が2人いて、その一人が今回のツアーの申込時にメールでやりとりをしてくれた陽子さんだった。非常に小柄で若くて可愛らしい感じの女性だったが、れっきとしたインストラクター。この後、家族サービスモードに入らなければならない我々は、陽子さん達とゆっくり話している時間が無く残念だった。

 今回、このにInternetでツアーの申し込みをしたが、ここのShopの人達と行くのでは無く、仲介して他のShopのツアーに参加する形で日本人のガイドはいないので、英語が全く分からない人には難しいと思う。特にDivingは大事なことが伝わらないと命に関わるので。。。そういう人は、日本人客が多く必ず日本のガイドが付くという『Kata Diving Service』がいいかも。。。でも国際的な出会いは、Aqualand経由のほうが期待できますけどね。


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