Macintosh Tips

英語システムで日本語を使う【その2】


 前回、PowerBook540Cで、英語システムで日本語を扱えるようにするパッチについて説明しましたが、今回、会社から格安で譲り受けた、英語システムが入っているColor ClassicLC475に、ソフトウェア・ルーターのIPNetRouterが使えるよう、System7.5.5をインストールし、更に日本語が扱えるようにしたので、今回は画像付きで更に詳しくレポートします。


準備するもの

インストール方法

  1. System7.5Eをインストールする。
    上書きインストールより新規インストールのほうがベターなので、新規インストールを行う。インストーラーを立ち上げると次のような画面が現れるが、
    この時に、shift+command+Kを同時に押すと、次のように「既存のシステムをアップデートするのか新規にインストールのか」を聞いてくるので、新規インストール「Install New System Folder」を選択する。
    そうすると、上の赤丸で囲ってある「Install」の部分が、次のように「Clean Install」に変化する。
    以上のような方法でSystem7.5をインストールしたら、「System 7.5 Update 2.0」でSystem7.5.3にアップデートし、更に「System 7.5.5 Update Install」でSystem7.5.5にアップデートする。7.5.5までアップデートする理由は、7.5.5がSystem7.xの中では最も安定していると言われている事と、私が使っているソフトウェア・ルーターIPNetRouterがSystem7.5.3以上とOpen Transport 1.1.1以上を必要とするからである。
  2. 日本語リソースのインストールを行う。
    日本語のシステム(漢字Talk7.x)がインストールされているMacをshiftキーを押しながら(機能拡張を無効にして立ち上げる)と、システムフォルダーの中の「System」スーツケース(左図赤丸)をダブルクリックして開いた時に、右図のような小さな地球のドキュメントアイコン(文字化けしている。本当は「日本語」という名前)が見えるので、
    それをコピーして、新しくインストールしたSystem7.5.5の「System Folder」の中の「System」スーツケースの上にドラッグ&ドロップする。これで、日本語をWorldScriptIIで扱うために必要なリソースがインストールされた。
  3. 漢字Talkの機能拡張ファイルをSystem7.5.5の「System Folder」の中の「Extensions」フォルダーにコピーする。
    「丸漢サポート」「フォント機能拡張1」「フォント機能拡張2」「フォント機能拡張3」「World Script II」を「Extensions」フォルダーの上にドラッグ&ドロップする。
  4. 漢字Talkの各種日本語フォントファイルをSystem7.5.5の「Fonts」フォルダーにコピーする。
  5. ことえり、ATOKなどの日本語IMEをインストールする。
  6. 再起動する。

最後の仕上げ(文字化け解決)

このままの状態でも日本語の表示と入力が可能であるが、日本語にローカライズされたソフトではメニューが文字化けするのでFont Patchin'を使用して解決する。

  1. Font Patchin'をSystem7.5.5の「System Folder」の中の「Control Panels」フォルダーにコピーして再起動する。
  2. 「Control Panels」から「Font Patchin'」を開いて、左の欄の「*Default Setting」をクリックし、赤丸の「Add..」をクリックする。
  3. この例は、「Geneva」フォントの2-byte Character、1-byte Katakana、Comtrol Characterを、それぞれ「Osaka」フォントで表示する設定。赤丸の「Use Composite」を選んで、Original Fontに「Geneva」を選択(右欄から、「Geneva」をドラッグ&ドロップ)し、後は、2-byte Character、1-byte Katakana、Comtrol Characterの所にも同様にフォントを選択する。「Geneva」と「Chicago」と「*Application Font」を対応させておけば、まず問題ないであろう。


     

以上で、英語System7.5.5上で日本語が問題なく扱えるようになった。同様の事をWindows95&98で行おうと思うと、非常に大変。。。この程度のTipsで出来てしまうのもMacの魅力の一つである。


My MACへ戻る

Computer TOPへ戻る