異国での育児日記

【第2回】初めての予防接種

1999年1月22日

 KLに来て、はや3ヶ月。「そろそろ星奈に予防接種を受けさせなくては。」と気にかかっていた。ペナンにいた時の友人の話だと、マレーシアでは生後間もなくB型肝炎の注射をブスッとやるらしい。

 先月、星奈が風邪をひいて病院に行ったときに、ドクターに聞いてみたところ、「元気になったら連れて来て下さい。」とのことだった。あれから星奈は元気になったものの、年末年始やハリラヤの連休が続き、あちこち遊び回っていたので病院には行きそびれていた。

 今日は、元紀は幼稚園だが、パパはまだ連休中で暇そうにビデオなど観ている。チャンスだ〜。アッシー(死語?)がいるときに行かなくちゃ。。。病院に電話して聞いたら、「予約は要らないから母子手帳だけ持ってきてくれ。」とのこと。元紀が帰ってくる前に行ってこようということになり、支度して病院へ行く。

 受付で母子手帳を渡し、「日本語の話せるドクター希望!」と伝えた。しばらく待たされた後、受付の人に呼ばれ、「他のドクターでもよければ直ぐにやってもらえる。」と言われたので、「オーケー」と答えた。間もなく呼ばれて部屋に行くと、前回風邪の時に診てくれた白人の先生だった。この人は、少しだけ日本語が話せるようだが、セキ、ハナミズ、ネツ、イタイの他は殆ど英語だ。しかも早いし、巻き舌入り。チャイニーズの英語の方がまだわかる。不安ながらも説明を聞き始めると、今回はゆっくりと、繰り返し話してくれたので、大体理解できた。

 マレーシアでは一度に何種類かの接種を受けさせるそうで、日本のやりかたとは違う。日本では一つずつやっていくのが普通だから、こちらのやりかたを好まない日本人もいる。「どちらでも、あなたの好きな方を選んでくれ」と言われた。私はマレーシア式を選んだ。こちらで育てるのだし、友達がそれでやっていて平気だったし、何よりその方が少ない回数で早く終わるじゃないの。(自分がラクしたいだけか、、、)

 というわけで、いよいよ開始。何も知らない星奈は、看護婦さん達にあやされニコニコしている。まずは、ポリオワクチンを飲まされる。これは、笑ったままゴックンと飲んでおしまい。さあ、ここからが問題の注射。三種混合HIB(B 型肝炎)を受ける。ちなみに注射を打つ場所は、肩と太股のどちらでもよいと言われたので、「普通は肩かな?」と思い、肩にすることにした。看護婦さんが星奈を押さえて肩を出す。まだにこにこしている星奈ちゃん。そこへ1本目が入った。一瞬の間をおいて「ギャーッ」と泣き出した。ママは必死であやす。そしてまだ泣いているところへ今度は反対の肩にもう1本。もう星奈はジタバタと泣き叫んでいる。とってもかわいそう。でも、少ししたら泣きやんでしまい、また笑顔など見せている。また1ヶ月後に来て下さいと言われて部屋を後にした。星奈のイタ〜イ初体験は終わった。

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