異国での育児日記

【第27回】幼稚園

2000年7月某日

 星奈をそろそろ幼稚園に入れたい、でも2才になるまで待つべきか、と悩んでいたのであるが、1才と10ヶ月になる少し前、ついに決めてしまった。ちょうど断乳もほとんど完了していたので。

 日本だったらまだまだ入園させる年ではないのだが、こちらでは皆早くから入れているし(1才半位から入れる人もめずらしくない)、星奈も友達と遊びたがるようになっていたから、大丈夫だろうと思ったのだ。それに私も星奈と1日中べったりではなく、少しだけでも離れる時間が欲しかったのだ。

 幼稚園といっても、私たちの住むコンドミニアム内にある小さなナーサリーである。まだバスで通うには早すぎる年だし、送り迎えがラクなのでそこにした。敷地内なら何かあっても安心である。時間は12時までか2時までか選べるのだが、まだ小さいので12時までにした。

 入園して最初の1週間は大変だった。朝連れて行って1時間ほど付き添った後、星奈に見つからないようこっそり家に帰る。すると30分後くらいに「Seina is crying!」と電話が来るのだ。行ってみると星奈が大泣きしていて、それから終わりまでずっと付き添っていなければならなかった。いくら人なつっこい星奈でも、今までべったり一緒だったママと離れるのはやはりつらかったようだ。

 2週間目は、やはり途中まで付き添っていたが、その後家に帰っても電話がかかってこなくなった。前のように激しくは泣かなくなったらしい。でもお迎えに行くと、ママの顔を見た途端に泣き出していた。我慢していたのだろう。泣かれると私も本当につらかった。やっぱりまだ早すぎたと後悔したりした。

 そして3週間目になると、朝はなるべく早く家に帰るよう言われ、お昼にお迎えに行っても泣かなくなってきた。3週間を過ぎた頃からは、朝連れて行ってママがすぐに帰っても泣かなくなった。やった!もう大丈夫。兄は1ヶ月間泣いたけど、妹は3週間で慣れてくれた。今ではお友達も出来て、楽しんでいる様子。

 やっぱり入れて良かった〜、としみじみ思う今日この頃である。

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