屋台はTシャツ屋、ベルト屋、サングラス、そして時計。。。日本人だとわかると日本語で「ロレックス、安いよ!!」と声を掛けてくる。冷やかしているだけで結構楽しかったので、94年から95年までのKL出張時代の休日には、ホテルで何もすることがない時は、ぶらっとチャイナタウンに出かけ、知り合いの時計屋デーブの店の後ろのホテル(SWISS INN)のテラスで、ビールを飲みながら、デーブの店にやって来るお客を観察したり、デーブから最新の時計等を眺めさせて貰うのがお決まりのパターンになっていた。
この偽物ブランド時計、日本に持ち帰ることは勿論法的には出来ない。でも日本人のブランド好きからか、このての偽物ブランド品はお土産として非常に喜ばれる。ロレックス、ブライトリング、ホイヤー、シャネル、オメガなど有りと凡ゆるブランドの物が揃っている。
驚いたことに、偽物にもランクがあり、比べてみるとベルトの造りが全然違っていたりする。例としてロレックスの場合をあげると、
自動巻。しかも外装は工場から盗んできたものらしい。値段も80,000 円位する勿論、偽物としては最高級。
尚、値段は親友の私がデーブから購入できる値段であり、一般の人はこの5倍くらいの値段から始まる。何処まで値切れるかは、買う人の腕次第。でも上記の3.のレベルのものがSingaporeでは、20,000円以上だった。この時はいくら値切ろうとしても相手にしてくれなかった。SingaporeとK.L.の大きな違いは、Singaporeが、本当に法の目を気にして、いかにも日本人や西洋人のツーリストに声を掛け、(表向きは普通の土産物屋だが)店の奥に連れて行き、品物を見せるのに対し、K.L.は、チャンナタウンの通り全部が偽物ブランド時計、Tシャツ、財布、サングラス、鞄屋で溢れており、非常に堂々と店を構えている。しかしながら最近は警察の取締が厳しくなってきたようで、店(屋台)の表には比較的ランクの低い(安い)物を置いておき、一斉取締があっても被害が少なく済むように、彼らも工夫しているようだ。