Langkawi[その3]

(1999年1月17日〜1月20日)

ハリラヤ・プアサの8連休。本当は遠出したいんだけど、星奈が小さいので、、、3回目のランカウイです。

青枠の画像は、クリックすると大きなサイズで見れます)

●1月17日(日曜日)

 今日からハリラヤ・プアサ(イスラム教の断食明けの祭典)の8連休がスタート。10月末から2月まではマレーシアのホリデーシーズンで、本当に連休連休また連休である(その分、ここ数ヶ月間の土曜日は殆ど出勤日、、、)。

 今回は星奈がマレーシアにやってきてから初めての飛行機による移動。星奈の席は無い(親が抱える)し、KLからLangkawiだったらRM100程度の追加でCクラスに乗れるので、今回はCクラスを奢った(因みに、飛行機の座席の列番は1番)。Cクラスで快適なのは飛行機の席が広いだけでなく、飛行機を待っている間、空港のラウンジが使えること。軽食とソフトドリンクが飲み放題食べ放題で、搭乗の時間になれば係員が教えてくれる。

 定刻通り10時50分にスバン空港を出発し、約50分間の飛行にてLangkawi国際空港に到着。今回で3回目のランディングである。さすがCクラス、荷物があっという間にコンベアから出てきた。あとは待っている送迎バスに乗ってホテルへ、、、の筈だったが、誰も居ない。。。ここはマレーシア、また10分くらい遅れてやってくるのだろうと待っていたが来る気配無し。。。ホテルに電話すると驚いた様子である。何と、我々のフライトがKLIA発からスバン発に変更(※注1)になったのをエージェントがホテルに知らせていなかった模様。。。15分後、ホテルのバンが現れて無事ホテルに到着した。

※注1:我が家から新空港(KLIA)までは約70km、50分の距離だが、旧国際空港スバンは約30km、20分の距離。今でもスバンから国内線が1日数便発着しており、langkawiへも1日1便の発着がある。我々はKLIA発を押さえておき、スバン発をwaiting listに載せていた。

 今回のホテルはBerjaya Langkawi Beach&Spa Resort(以下「ベルジャヤ」)、スパで有名なホテル。水上コテージがあるのも、Langkawiではここだけ。しかし、残念ながら我々の部屋は、山側のシャレーだった。。。

これが有名な水上コテージ ビーチ側から見たホテル。 山側のシャレー。我々の部屋。

 部屋に到着するなり明日のパヤ島行きのツアーをTELで予約し、今日はプールでノンビリ過ごす。最近、日昼あまり外に出たことが無く日差しを忘れていたが、今日は抜けるような青空と強烈な日差しで相当暑かった。これぞマレーシア。お約束のスコールもやってきて夜は涼しくなった。

 本日最後に、もうひとつトラブル。予約の段階で元紀用のエクストラ・ベッドを頼んでお金も払ってあったのだが、夕方になってもベッドが来ない。。。電話する度に「OK、I check for youな〜」と言うのだが、夕食を終えて9時過ぎても来ない。さすがの私も切れて、「何度電話したら解決するんだ。これで4回目だぞ!ベッドが無ければ寝ることも出来ないじゃないか!10分以内に持ってこい!!」と受話器を叩き付けながら置いたら、最初「30分時間をくれ」と言ってたのが本当に10分強で運ばれてきた。。。おやすみなさい、グー、グー。

追伸:そうそう、Langkawiからは星がとってもよく見えた。KLでもPenangでも見れなかった光景である。


●1月18日(月曜日)

 今日は元紀と一緒にLangkawi Coralのツアーでパヤ島へ行く。いつもより早めの朝食を済ませロビーで待つこと数分、予定の8時5分丁度に送迎バスがやってきた。結構大型のバス。我々のホテルに来た時には誰も乗っていなかったが、次のホテル、シェラトンでほぼ満杯になった。シェラトンでは、もう一台「Langkawi Coral」の名前のついた大型バスが待機していた。何やら日本人風の若い女の子が沢山乗り込む。。。ホテルの垂れ幕に「Welcome Japan Hotel School」と書いてあったので、どうやらホテル関係の専門学校生のようだ。女の子ばかり総勢20名以上はいただろうか、皆そこそこ綺麗な子達ばかり。暫くして男性陣もやってきたが10名以内で、圧倒的に女性が多かった。

 バスに揺られること約30分、ボートの出発点であるクアの船着き場に到着。ここにあるSriwani Tours&Travel社のブランチで料金を払い手首にバーコード付きのラベルを巻かれる。このバーコードを、ここで乗船する時と帰りにパヤ島から乗船する時にスキャニングし、誰か置き去りになっていないか確認するシステム。素晴らしい! 尚、料金は大人RM220、子供RM140で、ホテルからの送迎、162席エアコン完備のデラックス高速船でのパヤ島往復、浮島でのバイキングランチ、シュノーケルセット、グラスボトムボートがすべて含まれている。また追加料金にて体験ダイビング、スキューバーダイビングが可能。残念ながら元紀が居るためスキューバーは断念した。

 10時ちょっと前にパヤ島へ向けて出発。高速船の中はエアコンがガンガンに効いている。事前にメルトモが教えてくれたのでホテルからバスタオルを持参したが、正解であった。先ほどの大量のヤング・ジャパニーズが貢献したのか、ほぼ満員の客を乗せ、多少の揺れを伴いながら約1時間後にパヤ島に到着。

 船は国立海洋公園内の浮島に付けられ、この浮島に移動する。これから午後3時までの4時間はフリータイム。それぞれアクティビティを楽しむ。持参したマイマスクとデジカメの防水プロテクタを持って、ライフジャケット、足ひれを付け、また元紀にマスク、ライフジャケットを付けてやり海へ入る。浮島の場所は水深6m程度の場所で比較的波も荒かったので、「元紀を抱えて大丈夫だろうか?」と思ったが、スキューバダイビングで海にも結構慣れたし、「ライフジャケットがあるから大丈夫だろう」と覚悟を決めて海に飛び込んだ。プールでは恐いもの無しの元紀も、海の波にはさすがにビビっているようで「パパ〜、戻ろうよ〜」と半べそかいていたが、ライフジャケットのお陰で元紀を抱えてても苦にならないので、このまま一気に島に上陸した。

 泳いでいる間にも、水中に魚達がた〜くさん見れて感動。元紀にも見せようとするが、マスクが合わず浸水して見られない。一端島に元紀を残し、彼のゴーグルを取りに浮島に戻った。この道中、元紀には悪いが彼を島で待たせたまま暫し海中撮影。カメラを抱えていると食べ物と間違うのであろうか、気持ち悪いくらい多くの魚が寄ってきて、中には噛む魚までいるのでじっと出来ない。浮島の両サイドのステップだったら元紀も安全に魚と戯れられそうなので、島から浮島に戻して遊ばせる。ここからはもう元紀の独壇場。持ってきたパンを魚に与え、まるで水槽の中に入っている獲付け氏のように彼の周りには魚だらけ。シンガポールから来たチャイニーズとも仲良くなり、一緒に魚を捕獲しようと精を出していた。

 私はその傍で再び海中撮影Olympusの防水プロテクタ、相変わらず内側に水滴が付いてくるのだがこういうものなのだろうか??海中よりも水面辺りで扱っている時に入りやすい模様。これは、水中の方が圧力が高いのでカバーを締め付ける方向にあるからだろう。但し、デジカメ本体は全く平気なので、こんなもんなのかなと使い続ける。途中電池交換して、また暫く撮影していたが、中が曇りだしたので終了した。この時には中に入れた乾燥剤も結構湿っていた。次回はもっと乾燥剤を増やしてみよう。以下、今回、Olympus C-820L+3m防水プロテクタで撮影し、Photoshopで640x480から320x240ピクセルにリサイズし、AutoLevel調整+Sharpenを1段階修正した作品

 さてさて、バイキンギグランチでちょっと休憩した後は、再びシュノーケリングを楽しむ。今度は魚を見るというよりは、波に体を委ねて楽しんでいる様子。最初は半べそかいていた元紀も、すっかり波に慣れ親しみ、黙っていると勝手に島の方に向かっていたりで、目が離せない状態であった。2時半くらいまでこのような調子でたっぷりと楽しんだ。トラブルといえば、私の持参したマスクを海中に落としてしまったのだが、ダイビングの講習時に経験している素潜りにて無事拾い上げてきた。水深5.9mだった(耳抜きが遅れてちょっと耳が痛かったが、、、)。

 定刻通り3時にパヤ島を離れ帰路に向かう。Langkawi島到着は4時ちょっと前。そこからバスに乗り換えてホテルに向かい、5時前にベルジャヤに帰還した。一日ホテルで過ごしていたママは、デジカメの写真を見てとても羨ましそうであった。しかし、星奈は赤ん坊だしママは船には弱いから、マリンスポーツ関係は暫くこんな調子で我慢して貰うしかない。。。

 今日のディナーは、海辺のレストランで鉄板焼きと行きたかったのだが満員なので諦め、昨日と同じ中華レストラン「Oriental Pearl」でスティームボート。1人RM42のセットである。ここのハウスワイン(白)、RM35とリーズナブルな価格の1996年のフランス産。ハーフボトルかと思ったらフルボトルで、1本丸々飲んだ私は、部屋に戻るとあっという間に寝てしまった。。。


●1月19日(火曜日、ハリラヤ・プアサ祝日

 今日はハリラヤ・プアサ当日。マレー系の従業員達もいつもと装いを変えて民族衣装を着ていた。彼等もやっと今日から飯が食べれるのだ。この一ヶ月間本当にご苦労様(この辛さは日本人には判らない、、、)。

 今日は一日、プールで遊んでいた。レンタカーでも借りて買い物がてら街にでも繰り出そうかとも思ったが、同じマレーシア、お酒以外は特にLangkawiで買うメリットも無い(この島全体がDuty Freeなので、酒類はとっても安い)ので、ホテルから動くことなくヨーロピアンのようにノンビリと過ごすことにした。朝11:00前から夕方4時までたっぷりと5時間、プールと海を行ったり来たりして遊んでいた。昨日のパヤ島ツアーでだいぶ日焼けしたせいか、日差しに照らされると肩が痛い。この感じ、久しぶりである。。。ここでまたちょっと水中写真+星奈の初ヌードを!

元紀の右肩に水着の美女が! これも水中。プールの岩と共に パパ、エッチ!

 ちょっと部屋で一服しディナーに備える。今日のディナーは、マレーシア情報満載のWeb Site「Jalan Jalan」の「Asian Square」でも数回レポートされていて、最近日本人の間でも結構有名なタイ料理屋「バーン・タイ(Barn Thai)」。要予約なのでTELすると、ホテルへのピックアップの時間(6:45)を指示された。近隣のホテルからのゲストも一緒に相乗りでピックアップするらしい。この送迎、無料なので利用しない手はない。

 ホテルのロビーで待つこと約10分、予定より10分程遅れて、白地に黄色い模様でその中に「Barn Thai」と書いてある8人の乗りのバンがやってきた。後で判った事だが、シェラトンの待ち合わせも6:45分だったらしい。違うホテルに同じ時間を指定、、この辺のアバウトさもマレーシアならでは。。。このバンに揺られること約30分、バーン・タイが何処にあるかは知らなかったが、我々のホテルからは島の全く対角線で、一番遠いところだった。しかもチョ〜山の中。レンタカーを飛ばして自力で行くには、道中思いっきり不安になるロケーションである。

 店の門構えはマレーシアのローカルの家風、その中に木で出来た橋状の渡り廊下があるのだが、周りはマングローブの生い茂ったジャングルで、雰囲気満点。しかもこの橋状の廊下、歩けど歩けど到着せず。500m位はあるだろうか、7〜8分ほど歩いてやっとレストランの前に到着した。

 レストランの中は、天井が高く吹き抜けのログハウスで、正に「ジャングルの中の隠れ家」といった雰囲気。こんな場所にこんなに多くの人達が?と思うほど賑わっていた。折角タイ料理屋に来たのだからタイ産のビールでも飲もうと思い「シンガービール」をオーダーするが既に売り切れ。しかたなくアンカービールにする。料理は、私の大好物のTom Yamスープ以外は、チキンピーナッツカレー、シーフードサラダ、Sweet&Sower Fish、エビのフライと、子供がいるので辛さを聞いて辛くないものをチョイスしたのだが、チキンピーナッツカレーは思いっきり辛かった。でも私には最高で、このカレーだけで御飯を何杯も食べられそう。元紀もミネラルウォーターを2本も飲みながら、このカレーにトライしていた。味も満足、雰囲気も大満足。Langkawiでは是非押さえておきたいスポットで有る。

 さて、帰りだがやはりレストランのバンで送って貰うのだが、同じような方角から来た別のお客さんと時間を合わせて送ってくれるので、早く食事が済むと、その人達が終わるまで待っていなければならない。結局我々は40分以上待ったのだが、食事が済む前に事前に帰りの送迎状況を聞いておき、その客が終わったら連絡して欲しいとお願いし、その間席でデザートを食べたりコーヒーを飲んだりして時間を潰していた方がスマートであろう。

 レストランを10時にでてホテルには10時半に到着。昼間の遊び疲れか、タイ料理の何かのスパイスが効いたのか判らないが、強烈な睡魔に襲われて部屋に戻るなりすぐ寝てしまった。ムニャムニャ。(最近、旅行の時に真っ先に寝るのは、間違いなく私のような気がする。。。)


●1月20日(水曜日、今日も祝日

 さていよいよ最終日。今朝はゆっくり起きて、モーニングビュッフェが終わるギリギリの時間(10時半)に朝食を取り、チェックアウト。帰りの便のLangkawi発が午後3時なので、1時半ホテル発でトラスポートを頼んでいたが、早めに空港に行ってCクラスのラウンジを使おうと思いクア行きの人達のシャトルバスに便乗し、空港には12時半過ぎに到着した。しかし、、、X線検査職員もチェックインカウンターの職員も不在で、結局チェックインが開始されたのは1時50分頃だった。でもラウンジはしっかりと利用してきた。

 搭乗時にまたまたトラブル。この便のCクラスがオーバーブッキングらしく、チェックイン時に職員から、「差額を払い戻すから、元紀の分をダウングレードして座席無しで赤ん坊と同じようにIn Frontにしてくれないか?」との依頼を受けた。まあ飛んでいる時間は40分強だし、「離着陸の時に安全上問題がないんであれば別にいいよ。」と受け入れていざ機上。。。スッチーさんに「なんだかオーバーブッキングとかで、元紀をIn Frontにされたが、もし1Cの席が埋まらなかったら座ってもいい?」と聞くと何らや驚いた様子。地上職員と「can not」、「too,big」、「capten can not agree」と揉めていたあげく、結局機長からIn Frontは許可されず、私がコノミーの席に移され払い戻しを受けることになった。全くおかしな話であるが、これもマレーシアならではだろうか。

 さて、今回、会社の連中が宿泊して結構評判の良かったベルジャヤを利用したが、私は大いに不満であった。恐らくハリラヤ・プアサにて従業員が里帰りして少なかったからではと大目に見たいのだが、、、

  1. 初日にレポートしたエクストラ・ベット問題。どうも、ハウスキーピングのスーパーバイザーが使えない気がする。
  2. 館内をシャトルバスが24時間体制で送迎するが、呼んでから到着するまで15分以上も掛かった。
  3. 星奈を含めて4人いるが、何回言ってもバスタオルを2枚しかくれない。催促すると「1部屋2枚」といい、「うちは4人で滞在してるんだ!」と言うと、「OK、OK」と言いながら結局持ってこず。呆れてしまった。
  4. 部屋に標準装備の蚊取りマットは電気を入れても暖まらず故障。
  5. ハンドタオル、フェイスタオルは普通は2枚ずつだと思うのだが、ここは1枚ずつ。
  6. チェックイン時、シャンプーが無かった。
  7. 備え付けの綿棒、何と使用済み!(前の客の悪戯か?)
  8. 中華レストランのヨーロッパ系の顔つきのボーイは、明らかに欧米人とアジア人に対する対応が違う。しかも、頼んだチャーハンを忘れた。

 それ以外は4スターホテルとしては、まあまあであろう。但し、各部屋とプールやレストランのあるメインの建物が離れていて急斜面もあり、小さな子供が一緒の家族には向いていないような気がした。


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