Philippine [Manira, Cebu]

(1998年12月9日〜12月11日)

 家族旅行ではありませんが、出張で初めて訪れたフィリピンのレポートです。

青い枠で囲まれている画像は、クリックすると大きなサイズで見られます。)

 KLからコタキナバル経由で約5時間の道のりです。コタキナバルでは45分ほど停車しましたから、もし直行便があれば4時間強の道のり。まずはマニラの空港を降りるなり、南国の雰囲気を味わいました。迎えに来ている人、人、人。到着ロビーを出た直後の雰囲気はKLの旧国際空港であるスバンのようでしたが、それを越えて本来の待合い場所に行くと、本当に人の嵐で、師走のアメ横のような感じでした。

 ホテルに向かう道のり、渋滞渋滞また渋滞。いや〜ぁ、、、マニラという所は凄いところですね。。。「ある時点から街の開発が止まってしまったが、クルマの数は増え続けてしまった」というような印象で、バンコクよりも酷い渋滞でした。クルマの数量を制限し道路を整備しない限りよくならないような気がします。最近まで続いていた独裁政治によってインフラ整備を怠ってしまったようですが、この渋滞が経済に与える影響も馬鹿にならないと思います。。。因みに、マニラに住む日本人は自分でクルマを運転することは無く運転手付きのクルマで移動します。あの渋滞を運転するには、首都高の大渋滞を強引に割り込み、場合によってはUターンして逆走するくらいの根性がないと駄目かもしれませんね。写真は、乗り合いバスのような「ジーピー」です。

 ホテル(マンダリン・オリエンタル)の部屋から望むMAKATIの街並み。と言っても裏側なので、緑しかありませんが、反対側は娯楽街、繁華街、官庁街があり、高層ビルも建ち並んでいて東南アジアの大都市を思わせます。

 夜のディナーはフィリピン料理で有名なお店。まずはフィリピンの地元ビール「San Migurs」で乾杯。日頃マレーシアのライト系のビールの味に慣れ親しんでいるせいか、このドライ系のビールがとっても辛く、またアルコール分が多く感じました。

 何かの葉っぱを天ぷらで揚げた前菜、トムヤンのようでトムヤンじゃ無い柑橘系の酸っぱさのあるスープ、大きなカニのチリソース焼き、チキンの照り焼き、魚の照り焼きなど、何を食べても美味しかったです。思ったより辛くなく、逆にフィリピンのカレーと呼ばれていたカレーにそっくりの料理は甘く、塩付けのようなものと一緒に食しました。また、流しのバンドが希望の歌を演奏してくれます。日本語の歌でもOK。

 カラオケ屋さんにも行ってきました。驚いたのがホステスの女の子を選んで連れてこれるシステム。女の子のwaitingしている部屋に行って、そこで自分がいいと思う子を選べるのですが、入った瞬間10数人もいて、かえってこちらが恥ずかしくなってしまいました。フィリピンの国民性からか女の子達はとっても明るいです。その筋にくわしい知人によると、フィリピンは殆どがカトリックでスペインなどラテン混血が多く、従って愛想がよく社交的です。混血すると美人は途轍もなく美人で、そうでない人はこれまたとんでもなく失敗作になり、まあまあの中間層が少ないとの事。。。また英語も流暢なので会話に困ることもなく結構楽しんで来れました。

 翌日の夕方からは観光地で有名なセブ島へ移動。ドメスティックの空港が非常に判り辛く、フィリピン・エアーとその他の航空会社のターミナルも違うとあって余計判りづらい。。。やっとの思いで着いて、空港職員のように身分証明を首からぶら下げたニイちゃんが親切に荷物を運んでくれたので任せていると、チェックインした後、案の定チップの催促。ペソがなかったのでUS$1あげたらとっても嫌な顔で「More」と言ってきましたがすかさず断ったところ、いつの間にか同行していた上司のところへ行って催促し、結局US$2取られました。後で聞いたら20ペソ(約60円)で充分との事。。。人なつっこくて挨拶を必ずしてくるフレンドリーな国民性の一方で、拳銃を比較的手に入れやすく時として凶暴になるフィリピン人の両面を見たような気がしました。

 帰りはこのドメスティックのターミナルに降りインターナショナルへと乗り継ぐのですが、距離が離れていてしかもシャトルバスなども無い模様。。。タクシーを使うのが一般的だと思いますが、出張先の人達には「タクシーは使わないで下さい」と言われていたので、フィリピン駐在の人にわざわざ迎えに来て貰って移動。ここも大渋滞で、2時間の乗り継ぎ時間でもギリギリでした。尚、タクシーを使うのであれば、レンタカー屋の看板のところで運転手ごとレンタカーを借りれば安心との事です。

 やってきたセブは人口220万人もいるフィリピン第2の都市ですが、まだ比較的田舎なので渋滞も無くいい雰囲気の所でした。工業地帯でもあり国際観光都市でもあるという意味では、ペナンに共通するところがあるよう気がしました。(但し、ペナンとは比べ物にならないくらい大きな島です。)

 セブの空港はセブ本島と島で繋がっているマクタン島にあります。この島が日本人の多くがセブだと思っているリゾートで、高級ホテルばっかりの島です。このマクタン島はマジェランが島の酋長ラプラプとの戦いで怪我をし、それがもとで亡くなったことで史上つとに有名です。

 以上、特にマニラに比べると、KLを初めとしたマレーシアって本当に秩序のあるいい国だと再認識しました。KLにミニバスが走り回っていた時期でさえも、マニラよりはマシです。。。


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