異国での出産

【第9話】KLへの着任(初飛行機)

主人公はTomの妻君「ママ」ことMayuです。(文中の、私=ママ

 星奈が生まれてから、もうすぐ2ヶ月体重も約2倍に増えてきており、順調に育っているようである。しかしながら、生後2ヶ月足らずのこの子には、新たな試練が訪れようとしている。。。そう、産まれて早々、異国での生活が始まるのである。もしも、KLへの現地間異動がなければ、そのままペナンで産んでいたので、きっとすんなり諦めただろうが、一旦日本に戻り、出産し、親類縁者の助けを借りながら育てていると、パパと二人だけの異国での生活の中で、育児もしなければならないのは、結構不安である。ペナンの時は、元紀は3歳直前であったが、今回は生後僅か2ヶ月足らず。。。

 マレーシアのインド系のお祭り「ディーパバリ」の連休を利用して、10/18の早朝着の便でパパが迎えにやってくる。星奈のパスポートだが、こんな生後数ヶ月の乳児でも必要とされている。勿論写真付き。ご覧の通りの目を瞑ったままの不細工な顔。。。この写真が5歳になるまで使われるなんて、ちょっと可哀想であるが、逆に、こんな写真で大きくなったときに本当に識別できるのだろうか??? 昔のように、親のどちらかに併記の方がよかったような気がするが、、、

 さて、いよいよ10月21日、KLに移動する日である。前日までに買いあさった、星奈の赤ちゃん用品をスーツケース2個いっぱいに詰め、いざ出発。タクシーで成田まで向かう(所要時間、僅か30分)のだが、スーツケース2個とベビーカーが入るかどうか、事前に電話で確認しておいた。11時過ぎには成田の出発ロビーに到着しチェックインを行う。JALには、赤ちゃんが居る件と、スクリーンの下の赤ちゃんの台(バシネット)が使いたい旨事前に伝えてあり、また元紀のお子さまランチまで用意して貰っていた。因みに、赤ちゃん用のミルクは、銘柄まで指定でき、さしずめ機内で飲むビールのようである。尚、2歳未満の子供でも、搭乗には正規料金の10%の費用がかかる。参考までに成田・KL間は\14,200。

 機内では、特に離陸と着陸時に注意が必要とのこと。皆さんも経験があると思うが、気圧の関係で耳が痛くなるのである。元紀も耳抜きは苦手なようで、未だに「耳が痛い、耳が痛い」と騒いでいる。赤ちゃんの場合には、この離着陸時にミルクを与えるのが効果的なようである。ミルクを飲んでいる間に、自然に耳抜きが出来るのである。。。でも、今回の星奈は、離着陸時、終始熟睡状態で、特に痛がる様子もなく大丈夫であった。

 機内で過ごすこと約7時間ちょうど。マレーシア時間の午後7:10、無事KLIAに到着した。成田で使っていたベビーカーを、搭乗する直前に預けたのだが、それは到着してすぐには貰えず、荷物が流れてくるコンベアのところで受け取るとのこと。でも、同じように赤ちゃんを連れていた別の人は、ゲートに入るなりベビーカーを受け取っていたので、それも出来るようである。そのほうが絶対に楽である。因みに、うちのベビーカーは、プラスティックのトレーに入れられてコンベアを回ってきた。入国審査と通関も全く問題なく通過し、タクシーで家まで帰る。荷物が多かったのでMPVを呼んでくれた。フィアットのバンである。そこから高速を飛ばすこと約40分、KLの家に到着。パパ以外にとっては、全くの新居である。ここから、家族4人の新たな生活が始まる。。。

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