異国での出産

【第6話】女の子?誕生!!

主人公はTomの妻君「ママ」ことMayuです。(文中の、私=ママ

 8月27日、予定日まであと2日。今晩の便で、KLからパパも戻ってくる。今回で2人目だし、6000kmも離れたマレーシアにいるので、今回の出産にはパパはいないものと諦めたいたが、ちょうどマレーシアが独立記念日の3連休なので、日本に戻ってくる事になった。居ても余り役には立たないが、元紀に対しては一番威厳もあり、また、そばに居てくれたら居てくれたで、ちょっとは私の気持ちも安心できる。。。やはり大黒柱なのだろうか。。。

 そうこうしているうちに、お腹が痛くなり、いよいよという感じがしたので、タクシーを呼んだ。このタクシーの運ちゃん、洪水状態の那須から戻ってきたばかりで、しかも帰る途中に呼び出されたとのことで、愚痴ばっかり言う。「そんなこと言ったって、まだ産まれないよ。」とか知ったかぶり。余計不安になる。。。元紀は元紀で、どうしても付いて来るというので、お母さんと一緒に病院に来た。夜の10:00。病院で入院等の手続きをし、元紀とお母さんは、一旦家に帰る。尚、元紀は家に帰っても、興奮のあまり寝れなかったようで、こんなお手紙を書いていたらしい。。。「ままえ。まま、あかちゃんげんき まま、だいじょおぶ」(何故か、絵の中にはパパは不在)

 そこから本格的な陣痛まで控え室のベンチで待たされ、本当に堪えきれなくなったので、いよいよ分娩室へ入る。。。それから数十分、泣き声と共に、赤ちゃんが誕生した。。。と書くと、あっさり産まれたようであるが、やっぱり、とっっっても痛かった。。。もう、本当に懲り懲り。尚、興奮のあまり寝られなかった元紀は、病院から「産まれました」という知らせが入った途端に、泣き出したらしい。。。5歳の子供は、どんな心境で、母の出産、兄弟の誕生を迎えていたのだろうか???

 1998年8月28日、AM1時57分。身長49cm、体重2790g。性別は、、、、えっ! 女の子?! ペナンの医者には75%以上の確率で男の子と言われ、近所のおばちゃん達には、「そのお腹の突き出し方は、男の子に間違いない!」と言われ、他のおばちゃんにも「顔がきつくなっているから、男の子!」と言われたが、どれも不正解!!! 見事に、おチンチンを忘れた女の子であった。結局今回も、パパは出産には間に合わなかった。(きっと今頃は、太平洋上空)

【フォトグラフィー 】

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