United Stats of America

(1999年9月11日〜9月19日)

家族旅行ではありませんが、出張で7年振りにアメリカ本土に上陸しました。


●1日目

7年ぶりのアメリカ出張。しかも今回はマレーシアからなので、移動に費やす時間を考えると気の遠くなりそうな距離である。KL・成田間は、ラッキーな事にExectiveシートに座れたのだが、深夜便なので、ただ寝るだけだった。。。

成田からLA行きのJL62便(17:15発)の出発まで約10時間の待ち時間があるので、日航ホテル成田でひとまず休息(因みに費用はJAL持ち)。マレーシア航空の成田経由LA行きは乗り継ぎ時間が約2時間だが、7時間+9.5時間を、ぶっ通しで飛行機に乗っているのはとってもハードなので、Totalの時間は掛かるが今回のように途中でリラックス出来るほうがベターだと思う。

ホテルでくつろいだ後、15:15発のシャトル便で空港に向かう。9.5時間も機内で過ごすこの便では、残念ながらチケット通りエコノミー席だった。しかも4列並びの真中。満席で通路側は空いていなかった、、、最悪。尚、成田のカフェに、あのオフコースの小田和正がいた。

飛行機の中で見た映画は、「Entrampment」。ショーン・コネリー主演の泥棒の映画なのだが、その舞台にKuala Lumpurが使われていた。チャイナタウンペトロナス・ツインタワーが登場し、特にツインタワーでは連絡ブリッジを使ってのアクション・シーンもふんだんに盛り込まれ、KLに住んでいる私としては何だか嬉しかった。但し、KLのスラム街が必要以上に誇張されていたが。。。

LAまでは予定通り9.5時間だったが、日本との時差が16時間なので、到着時間はLA時間で同じ日の11:00。6時間も時間が戻ってしまった。LAは摂氏20度と、日本の春のような気持ちのいい天気である。Denver乗換でAustinに行くため、第7ターミナルへシャトルバスで移動する。ここでチェックインするが、他の人のようにすんなりチェックインできず、Second Screeningを行うため別室に通されX線検査を受けた。今回の同行者はマレーシアン・チャイニーズのAmyちゃんだったのだが、JapaneseとChineseの怪しいカップルだと思われたのだろうか。。。

今日の最終目的地はTexas州Austin。LAからDenverに行き、そこで乗り換えてAustinへいく。LAからDenverまでの間は、アメリカ大陸を横断しているため、下は山岳景色(写真左)が続く。但し、緑の無い砂漠状態の山々である。因みに、右の写真はLAを飛び立った直後の下界の写真。たくさんの建物が並んでいた。
飲み物の機内サービスが始まる。何も考えずにビールを頼んだが、国内線の場合ビールは有料($3.00)らしい。金髪のスッチーさんが「from International?」と聞いてきたので、「from Japan」と答えたら、「本当は有料だけど、まあいいや!」とタダにしてくれた。ラッキー。。。

2時間ほどするとDenverに着陸する態勢に入るのだが、都市らしきものは何も見えず、ただ畑ばかりが見える。そうこうしている内に飛行機はLandingしてしまったが、従ってDenverは、「ただ空港があるだけで何もないところ」という印象であった。まあ、KLと同じように、街から凄く離れたところに空港があるのではないかと想像できるのだが、それにしても見渡す限りの大地にはビル等が何も見えなかった。

さて、最後にこのDenverからAustin行きの飛行機に乗ればいよいよ移動が終了する。到着予定時刻は22:00。しかし、出発時間を過ぎても飛行機は出ない。アナウンスによると、Dallasから来る飛行機からの乗り継ぎ客が遅れているらしい。結局、1時間程度機内で待たされ出発。Austinに到着したのは23:00を回っていた。空港には、マレーシアの工場から長期出張でAustinに来ているLimちゃんが迎えに来てくれていた。彼のクルマで送ってもらうこと30分でRenaissanceホテルに着いた。飛行機に乗っていた総時間21時間、Totalの延べ時間36時間の旅であった。


●2日目

昨晩は到着が遅かったので、ちょっと遅目の10時に集合し日本からやってきた本社のメンバーと、San Joseからやってきたアメリカ拠点のメンバー、ペナンからやってきたメンバーと事前打ち合わせをする。お客とのmeetingは13:15からなので、12時には切り上げて、ホテルの近くにある日本食屋さんで昼食を取る。寿司定食を頼んだら、握り寿しではなく巻き寿しのセットが出てきた。尚、ここの店員さんは皆日本人風の顔である。でも、アメリカナイズされていて、お客に対してとってもフレンドリーに話し掛けてきてくれる。日本やマレーシアとは全く違った雰囲気である。

さて、13:15から17:00にまで渡ったお客さんとの長時間のmeetingも無事終わり、しかも賞賛の辞を頂きいい気持ちで夕食に向かう。今晩のディナーはバーベキュー。濃い茶色をした地ビールで喉を潤しながらメイン・イベントのバーベキューを待つ。で、で、でかい。。。牛と豚、それぞれ骨付きの肉なのだが、お皿にやっと載るくらいのデカサである。でも骨が多かったので、食べられるところは意外と少なかった。その後は、ホテルに戻って1階のバーで軽く1杯やってから部屋へ向かう。本日も無事終了。


●3日目

今日もAustinでMeeting。工場見学もさせてもらったが、色々な人種が好き勝手な格好をして(日本やマレーシアのように、制服など無い)PCを組み立てている。Tシャツに短パン、スニーカー。アメリカでは、工場と言えども自由な雰囲気が流れている。

仕事を早めに切り上げてCompUSAに連れていって貰った。倉庫の中にPC関係の製品がどっさりあるといった雰囲気である。Mac関係の商品も扱っているので早速見に行くと、話題のiBookの予約を受け付けていた。店員いわく、発売は今月末との事。その時に私はここには居ないのだが、Limちゃんが10月上旬までここにいるので、彼の名前で申し込み、マレーシアに戻ってくる時にハンドキャリーして貰う作戦に決める。申込金はUS$250で、価格はUS$1599。因みに、今のレートだと日本で買うよりも全然安い(日本の発売価格は198,000円)し、何よりもJIS配列キーボードが嫌いなので、私にとっては都合がいい。勿論英語版のOSだが、Macの場合は日本語表示をさせるのは比較的簡単なので問題無し。尚、毎度のように妻君には事後報告となるが、名目は「星奈の誕生日のプレゼント」。彼女は1歳になったばかりであるが、、、。

Austin最後のディナーはメキシカン料理。バドワイザーを瓶で飲みながら、チップスをチリソースにディップして食べる。本場のメキシカン・チップスは、6年前のSan Diego出張以来久しぶりの感触。メインディッシュのTacosも美味しかった。


●4日目

今日はHustonへ移動。Limちゃんがホテルに迎えに来てくれて空港へ向かう。因みに、Austinの空港も最近Renewalしたようで、結構郊外にある。Limちゃんの運転していたカムリはレンタカーで、そのまま空港のブランチに戻してLimもHustonへ同行する。アメリカでは、一々タクシーを呼んで移動するよりは、レンタカーをその都度借りて移動したほうが安いし便利なようである。HustonはAustinから40分くらいのフライトで到着するのだが、Hustonに着いてからもレンタカーを借り移動した。尚、天気がいいのと比較的低空を飛んでいたせいもあり、飛行中は下の家々がよく見えた。結構な確率で、庭にプールのある家が多かった。きっとそんなに高くないんだろうと、羨ましくなる。

さて、Hustonでも某PCメーカーとmeetingだったのだが、この会社の敷地内は、まるで大きな大学のキャンパスのようなたたずまいであった。Visiterの名札も、PCに向かって自分でキーインすると自動的に名札が印刷されるシステム。さすが世界No1のPCメーカー。お昼は、車で10分程度のチャイニーズ・ビュッフェ。結構繁盛している。ここの店員のおばちゃんもとっても明るく、こちらが広東語で挨拶したらのってくれ、「私は日本人だよ」と言ったら日本語で「アリガト」と言ってきた。

Meetingも無事終了しホテルにチェックインする。HustonでのホテルはWishdomホテル。ここは、Renaissanceホテルと同じように中央が吹き抜けになっている。部屋は家具が貧弱だったのだが、その分とっても広く感じた。チェックインを済ませて荷物を運んだ後、ディナーに向かう。今晩はシーフード・レストランの「Jimmy G's」。生オイスターにフィシュ&チップス、その他沢山のシーフード。お腹がいっぱいになった。


●5日目

さて今日はHustonからSan Joseに移動。飛行機はDallas経由である。DallasといえばJF.ケネディーが殺された街であるが、勿論、乗換えで飛行場にいただけなのでそんな街の様子を見ることも出来なかった。因みに、HustonからDallasまでは1時間程度のフライト。DallasからSan Jose行きの便に乗り換える。ここからはちょっと長くて3時間半程度。しかも時差が2時間もあるので、折角夕方5時になったのにSan Joseに着いたときには3時に逆戻り。なんだか損した気分である。

そこからタクシーでオフィスに向かう。着いたのは3時半くらいで、特にこの日はmeetingも無かったので、現地の駐在員の方が我々を近くにあるとても大きな電気屋さん「Fry's」に連れていってくれた。白物家電は勿論のことPC関係の製品も豊富に揃っている。さすがシリコンバレー。尚、シリコンバレーというだけの事はあり、テネシーの山々が間近に見える。ただし、乾期なので山に緑は全く無いが、土色の山々が270度の範囲にパノラマとして見渡せる。

この日の夜は寿司屋さんに連れていって貰った。マスターは韓国人なんだけど日本で何年間か修行していたらしく日本語も完璧。因みにカウンターでのお任せコースで、旬のネタをたらふくご馳走になった。日本のお酒も豊富に揃っていて、我々は菊水を頂いた。越の寒梅や八海山など、日本でも買いにくい酒まで揃っている。因みに、越の寒梅は$160らしい。。。高い。今日のホテルはシェラトン。


●6日目

さあ、USA最後の活動日。朝は直接ICメーカーのオフィスを訪ねてmeeting。みんなフレンドリーでmeetingも和やかな雰囲気で進む。但し、あまりにフレンドリーなので、時として、ただ調子がいいだけなのじゃないか、こっちが言った事を、返事だけ良くて実はやってくれないんじゃないか、と少々不安にはなる。お昼は、近所の日本食屋に連れていって貰う。日替わり定食は、サーモンの照り焼き、てんぷら、握り寿し、とボリューム満タン。これで$10。

その後、現地のサービス拠点を訪問し、その後は現地の人の計らいでファクトリー・アウトレットに連れていって貰う。Great Mallとうアウトレットで、元々はフォードの工場があったところであり、中はドーナツ状に店が並んでいて、ざっと見るだけで1時間くらい掛かりそう。PCバックに使えそうな革のバッグも沢山あり、しかも安かったので思わず買いそうになてしまった。。。結局、ここではカルバン・クラインのジーンズ、チノパン、Tシャツ2枚、キーホルダー6セット買う。しめて$130。安い。

今日のディナーは中華料理メイフラワーというチャイニーズレストラン。中はチャイニーズだらけで、一瞬、アメリカに来ていることを忘れそうな雰囲気である。栗田寛一風の店員のお勧めに従い、たくさん頼む。初めは青島ビールだったが、結局焼香酒を2本空けた。でも6人で行って一人当たり$60は安いのかな。明日は4時半起きなので早めに就寝する。


●7日目

今日は日本に帰る日である。San JoseからLAに行く飛行機が7:00発なので、朝6:00にホテルのシャトルで空港に向かう。わずか10分程度で到着してしまったので、ボーディングまでの間、バーガーキングで腹ごしらえ。6:45にゲートがオープンし、いよいよ今回の出張もクライマックスを迎える。LAまでは1時間弱のフライトで、そこから成田行きのJL63便に乗り変える。荷物はSan Joseから直接成田まで行くので、来るときよりも乗り換えは楽だった。

LAのチェックインカウンターでは、2階席、通路側、非常口の前の順で聞いてみたが、結局、満席で4列席の真中しか空いていず、帰りの機内も窮屈に過ごさなくてはならなかった。。。エグゼクティブは?と聞いてみたが、見事にそれも満席だった。尚、この飛行機はサンパウロからの乗り継ぎ便で、結構サンパウロから日本に行く人が乗っているらしかった。

それから10.5時間後、無事成田空港に到着した。Amyちゃんの荷物がLAからのこの飛行機に載らず、バゲージ・クレームで1時間ほど費やすという事件はあったが。。。


マレーシアからの旅(目次へ戻る)

ホームへ戻る