異国への現地就職

【2000.10.25】いよいよ台湾の会社の下見

 今日から29日まで、インド人の光の祭り「ディパバリ」のため、出張で来ているペナンの会社は連休である。その初日、いよいよ期待と不安を抱きながら台湾の会社を下見に行く。実際、Data Strage製品を生産しているものの、どれくらいの規模の会社なのかも全然知らないのである。まあ、ここまで話が進んだのも何かの運命だろうから、「なるようになる。そして結果は自分にとっても家族にとってもHappyである」とPositiveに考えて、流れに身を任せることにした。

 シンガポール経由の便は予定通り夜の11時半過ぎに台湾の中正国際航空に到着した。この前降りたターミナルと違って、新しくてきれいな第2ターミナルであった。Johnさんはどんな人なのかな、と考えながらカスタムのカウンターを抜けると、めがねを掛けた水木しげるの漫画に出てきそうな風貌の人が「L社、Tustomu Sato」という紙を掲げて立っていた。Johnさんだ。

 その後、Johnさんのクルマで会社のある新竹市内のホテルに向かった、実をいうと、私は新竹という場所が台北に対してどんなロケーションにあるのかも知らないのである。もしこの会社に勤務する事になったら、家族も台湾に来るから日本人学校のある台北に住む必要があり、毎日台北から新竹まで通勤する必要がある。Johnさんと話をしながら1時間くらいたってホテルに到着した。もう12時を回っていた。

 翌日、9時にJohnさんが迎えに来た。昨日は遅かったので睡眠時間も充分じゃないと思うのだがご苦労なことだ。そしていよいよL社の門をくぐった。自社のビルを持っているわけではなく3フロアを借りているとの事。5Fに到着しエレベーターを降りると、そこには「Welcome Sato-san」という看板が立っていて、驚いたと共に恥ずかしかった。まずは今回のマッチメーカーであるMikeさんのところへ案内されご対面、相変わらず大きな声は健在で元気そうである。

 その後、この建物の中にある研究&開発部門を案内され、今後は場所を移動してMTCと呼ばれる製造技術センターに行った。ここで先日Kuala Lumpurの工場に見学に来たメンバーとご対面し、ここにある製造ラインを案内された。L社のメイン工場は中国にあり、ここのラインはテストラン用、モニター用なので1本しかないそうである。最後に、QAのメンバーなどを交えてQ&Aが行われた。簡単な質問に答えたのだが、これがいわゆる採用面談だったのだろうか。。。

 夜は、ここの首脳陣4名と日本食屋で一緒に食事をした。最後にMikeさんから「是非当社に入って欲しい」と言われ、「まだ最終的な結論は出していないが、台湾に住んでL社に入社することには前向きであり、家族の事も含めてよく考え、結論を出したい。」と答えた。想像していたとおり台湾の人達はFriendlyであり、この会社で働いてもいいと思った。しかし、最終的には私へ提示されるパッケージ如何である。何しろ、日本の会社を離れ、家族も道連れにして異国に乗り込むのだから、そのリスクは大きい。通り翌日のフライトで、台湾を後にしマレーシアへ戻った。

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