北海道

(2002年7月12日〜7月16日)
会社の社員旅行で、北海道に行って来ました。

(クリックすると大きなサイズで見られる画像が結構あります。)


●7月12日

 今日から会社の社員旅行で4泊5日の北海道の旅である。北海道に行くのも初めてであるが、台湾人と一緒に行く団体旅行も初めてである。会社の連中には、「日本人なのに何故北海道(日本)に行くの?」と結構聞かれたが、もちろん「今まで一度も行ったことがないから」である。尚、既に台湾の学校は夏休みに入っていて家族連れで行く人達が多いのだが、我家は、日本人学校が夏休みに入っていないのと、元紀も3年生にもなると学校もあまり休みたくないようなので(親と一緒に旅行に行くより、学校の友達と遊ぶ方が楽しい?!)、私一人だけで参加する事になった。でも、今回の旅行、一人35,000元(約126,000円)掛かるので決して安くない筈だが、一家総出で出掛ける台湾人は、やはり結構金持ち?。因みに、台湾の会社は福利厚生の一環として、このような社員旅行のための連休が年に1回あるのが普通である。連休を作るために、どこかの祭日が数回出勤になり、その分をあてがって連休にするのである。

 空港での集合時間は8時5分、平日(金曜日)なので通勤の渋滞に遭うことが予想され、ちょっと早めの7時に自宅を出発した。予想通り数カ所で渋滞があり、集合時間の10分前くらいに到着。尚、先日の中華航空の事故でうちの会社は中華航空を1年間使用禁止になったので、今回の旅行もEVA航空(長栄航空)利用になった為、新しい第2ターミナルからの出発である。8時過ぎには、見慣れた顔のメンバーが待ち合わせ場所に三々五々集まってきた。会社の旅行のリーダーに荷物を預けると、私のスーツケースが一番大きかった。中身には何も入っていないのだが、家族にお土産をたくさんせがまれたのと、台湾のMac友達からMac関係アクセサリーの代理購入の依頼も受けたので、それが入るように大きめのスーツケースを持ってきたのである。

  今回の旅程の飛行機は、函館到着で釧路発で帰って来るという一般的でないコースなのだが、どうやら団体旅行を何組か集めて飛行機をチャーターしたらしい。B757にほぼ満員の人が乗っていたので、やはり台湾人もお金持ちになって海外旅行に出掛ける機会が多くなったのだと納得した。中正国際航空を予定通りに離陸し、それから3時間弱で函館に到着した。例年よりもだいぶ早い台風が今朝通過したばかりで曇りだったせいもあると思うが、やはり半袖では肌寒い。この函館空港、一応国際空港であるが利用客は少ないようで、イミグレのカウンターは3つだけ。200人あまりの旅客を裁くのに30分以上かかった。人の列は建物の外にもあふれていたが、もし雨天だったら大変だ。日本人用のカウンターも外国人と兼用なので、私も台湾人と一緒に30分以上並んで入国した。台湾人の中に日本人一人なので、税関ではツアーのガイドさんと間違えられた
  その後、バスに載って大沼公園へ。残念ながら、駒ヶ岳の勇姿も雲に隠れてしまって5合目以上が見えなかったが、晴れていたら、きっととってもいい眺めなのだろう。ここではソフトクリームを台湾人と食べたのだが、ソフトクリーム屋でも私は通訳さんに間違えられながら、何人かの台湾人のソフトクリームのオーダー役になってしまった。予想していたが・・・。

 その後は洞爺湖のホテルへ直行。函館から洞爺湖までは思ったより遠く、2時間以上バスの中で過ごした。ホテルに到着した時間は既に8時を過ぎている。皆お腹を減らしていたので、チェックインする前にホテルの大食堂でバイキング・ディナーを取った。これは正解で、あとでチェックインしたらメインロビーから我々の部屋までは結構遠く、一度部屋に入ってしまったらロビーに来るのを躊躇うほどの距離であった。尚、我々のホテル「洞爺湖サンパレス・ホテル」は非常に大きなホテルで、外も中もとっても綺麗だったのだが、ガイドさんに聞いたら、台湾人はこういった「ロビーが大きくて煌びやかなホテル」を望むらしい。

 今は花火祭り中で、10月までの毎晩、目の前の洞爺湖で花火が打ち上げられる。ディナーが終わった8時45分からの開始で、我々にはグッドタイミングだった。台湾にも花火はあるが、綺麗さと規模が全然違う。洞爺湖側の中庭で思いがけない花火を見た台湾人達は、ビデオやカメラで花火を撮りまくっていた。花火の後、部屋にチェックインして宇宙一大きいと言われ大浴場へ皆で繰り出した。台湾人との裸のつきあいも悪くはない。宇宙一というだけあって、本当に大きなお風呂で、様々な種類のお風呂が楽しめる。かけ湯、高温サウナ、ミスとサウナ、幼児風呂、噴水風呂、滝風呂、うず潮風呂、湖畔湯、歩行湯、うたせ湯、バイブラジェットバス、桧風呂、水風呂、足冷湯、寝湯、そして露天風呂。この大浴場に隣接して室内の巨大な温泉プール「遊園地風呂」もあるのだが、夜なので誰も入っていなかった。日昼は子供達で賑わっていることだろう。


●7月13日

 目覚めると、今日も曇っていた。北海道には梅雨がないはずだが、やはり通り過ぎた台風の影響でか、梅雨のような天気でハッキリとしない。朝食を終えた後、昭和新山に向かう。ホテルからはバスで20分程度の距離にあり、ここに熊牧場もあった。昭和新山は今も煙がわき出していて、最近まで活火山であった事を思わせる。

 熊牧場には、レッサーパンダから始まって、小さな熊から大きな熊まで、年齢毎に檻がわけられている。一般の動物園でも熊は見られるが、これほど多くの熊を見たのは初めてである。しかも、その熊たちも人間には慣れたもので、観光客からえさを貰うのに、2本足で立ち上がり手を大きく動かして手招きして催促していた。その立ちっぷりや手招きの仕方など、人間が縫いぐるみの中に入っているような感じだった。この周辺には土産物屋がたくさんあるのだが、300万円でジャイアントパンダの剥製が売られていた。中国から買ってきたものだと思うが・・・。

 昭和新山を後にして小樽へ向かう。今日のオリジナルの予定は札幌市内中心だったのだが、我々が明日宿泊する予定の層雲峡ホテルが閉館してしまったため急遽札幌に2泊することになり、それに伴って2日目・3日目のスケジュールが大幅に変更になり、明日行く予定だった小樽に今日行くことになった途中、名水公園というところで一休みがてら自然の湧き水を飲む。ペットボトルをたくさん持った地元の人達?がたくさん来ていたのが印象的だった。自然の湧き水だが、冷蔵庫に入れてあるように冷たかった。ここを離れてから暫くバスの中の旅に戻り、約2時間後に小樽に到着。

 十夜一夜(てんやわんや)というアジア料理屋で中華の昼食をとり、その後は運河の見学。煉瓦造りの倉庫がとっても綺麗だった。尚、小樽に着く前からは太陽が顔を出しいい天気になってきたのだが、いい天気、というよりは、暑い・・・。運河にあった電光掲示板の気温は29度を示していて、とっても日焼けしそうである。それから、メルヘン交差点にある銀の鐘珈琲館でコーヒーを飲んだ後は、約3時間の自由時間があり、オルゴール館ガラス館などをゆっくり見て回ることが出来た。オルゴール館は、本当にたくさんのオルゴールが並んでいる。罪滅ぼしではないが、妻君に宝石箱っぽいゴージャスなオルゴールを買った。ガラス館には色々なグラス、ガラス細工が並んでいる。しかし、台湾に持って帰るのが面倒そうなのと、値段が結構高かったので買わなかった。台湾人は買ったのだろうか。。。

これが有名な、大正時代に造られた全長140mの小樽運河。十夜一夜が入っている小樽運河食堂は、運河沿いの古い石造り倉庫を再利用して造られた観光名所。

 

銀の鐘珈琲舘。ここで飲む珈琲はツアーに含まれていました。お土産のカップ付きで。

 

メルヘン交差点にシンボルのように建っているルタオ。名前の由来を知らないけど、単純に小樽を逆さまにしただけ?

 

メルヘン交差点に建つ、明治45年築の赤煉瓦倉庫を利用したオルゴール専門店「小樽オルゴール堂本店」。 館内は天井高9mの開放的な空間。世界各国から集めた高級品を含めて、約15000点のオルゴールを販売している。 小樽ガラスの生みの親的な存在の北一硝子。三号館は10数万種の硝子工芸品が揃っている。

 ところで、今晩は私がマレーシアのKL時代にKLで会ったことのあるメルトモと3年ぶりに再会する予定である。彼女が札幌に住んでいることは聞いており、私が札幌に来ることなど滅多にないので、このチャンスに会う約束をした。また、今回の日本来訪に際し台湾のMacフリーク仲間からMac関係のアクセサリーの買い物を頼まれたので、事前にネット通販で申し込み、彼女の自宅宛に送ってもらい、この日に彼女に持ってきて貰う事になっていた(謝謝)。ここで一つ誤算だったのが、札幌のホテルにチェックインした後にディナーに行くと思っていたら、ホテルに入る前に台湾火鍋屋でディナーをとってからホテルに行く事になっていた。札幌出身の彼女に美味しいカニ・ウニ屋に案内して貰うことにもなっていたので、台湾人と一緒に食事をとってからというわけには行かないし、そうしたらだいぶ遅くなってしまうので、添乗員、運転手さんと相談した結果、火鍋屋に行く前に地下鉄の東札幌駅で降ろして貰うことになり、ここで台湾人と別れ私は札幌中心街に向かった。北海道といえどもここは日本、没問題。

 今回の旅行では、日本に着いてから日本のキャッシュカードかCITIBANKに提携しているATMで日本円を得ようと思っていたので、札幌の大通り沿いの銀行のキャッシュコーナーに駆け込んだが、土曜日なのでその銀行以外のキャッシュカードは使えないらしく、お金が降ろせない。。日本の銀行はこうなのか? 台湾やマレーシアの銀行は、銀行の種類や提携を気にすることなく24時間利用可能なのに、未だに日本は・・・随分と遅れているような気がした。結局3軒ほど銀行を回ったが全部駄目で、仕方がないのでクレジットカードで3万円ほどキャッシングした。明日もツアーで再び市内に来るのだが、日曜日なので金を降ろせないだろう、大きな誤算である。

 お互いに顔を忘れかけていたが無事再会でき、大阪の知人に勧められたエビかに合戦というカニ食べ放題の店に行ったが、予約でいっぱいで2人でも8時30まで2時間近く待たなくては駄目との事で諦め、その後も同じような店を2軒回ったが、やはり同じように予約でいっぱい。土曜日とはいえ、札幌は景気がいいのかな? 4軒目のお店「さっぽろっこ」でやっとディナーにありつくことが出来た。北海道の新鮮な魚介類の刺身とタラバガニを肴に、北海道の酒を飲みながら昔話に花を咲かせた。
※ 尚、彼女「畔原知加」さんは、札幌市清田区の自宅で「Les Oranges(レゾランシュ)」というフットマッサージのお店を開いています。JREC認定の英国式と、タイ式のフットマッサージの資格を持った本格派。もしお近くにお出での際は、是非行ってみて下さい。完全予約制(090-6442-3506、lesoranges@jp-d.ne.jp

続く・・・


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