大阪(USJ

(2001年5月12日〜5月15日)
台湾に来てから初めての家族旅行です。

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●5月12日

 今日から待ちに待った大阪USJUniversal Studio Japan)旅行である。チャイニーズニューイヤー以外に大型連休の無い台湾、今回の4連休が今年最後の大型連休となるので、台湾に着任して1ヶ月強ではあるが、オープンしたばかりのUSJ目当てで大阪に行くことにした。日本にとっても近い台湾、旅行会社のパックツアーに結構日本へ行くツアーがある。沖縄、大阪、京都、北海道等々。我々が申し込んだ勝美旅行社のツアーにも、早速USJ入場券付きのツアーが登場していたのである。尚、今回の4連休、特に祝祭日だったわけではなく、会社の社員旅行の為の連休である。月曜日と火曜日の分は、別に祝日に出勤して代替となっている。台湾メンバーは台湾国内旅行が主であるが、マレーシアのランカウイ、オーストラリアなどに行ったメンバーもいる。

 飛行機は9:30発のBR2132便である。BR=EVA航空なので、中正国際空港のターミナル2である。ターミナル2はまだ真新しく、しかも安い駐車場が地下に直結しているので、今回のような家族旅行の時には便利である。残念なのは、BRはJALのマイレージバンクとは提携していない事。。。自宅を6時45分に出発して7時30分過ぎに到着、もちろんクルマでである。

 空港で今回の旅行中に大阪で会う友人達へのお土産を買った。ここで偶然にもマレーシアのKL時代に同じ工場にいた人と遭遇した。彼はまだKLに駐在中で、たまたま台湾に出張で来た帰りであった。こんなところで遭遇する確率って何%なんでしょう?限りなく低いと思うが。。。

 飛行機は定刻どおり9時半に出発。機内にはEVAのスチュワーデスさんの他にもエアー日本(ANK)のスッチーさんが機上していた。EVAとANKは提携しているからなのだが、小さい子供連れだと日本人のスッチーさんがいるだけで何だか安心する。尚、機内食にはウナギのメニューがあった。ウナギが好きな私はHappy。今回の旅行申し込み時にEVAの会員へ薦められて入会したが、この機内食のメニューだけでこれからもどんどん乗りたくなった。しかし、成田へ行く便は無さそうである。

 機内での星奈のご機嫌はそれほど悪くなく逆に大声で歌を歌ったりしていて元気だった。元紀はすっかり落ち着いて安心して連れまわせるのだが、星奈が落ち着くまではあと2年くらいかかるだろうか。飛行機は、予定よりちょっと早く12時45分頃関西空港に到着した。

 ここで、待機していた旅行会社の人からホテルまでのバスのチケットとUSJの入場クーポン券を受け取った。我々のツアーは台湾からなので待機していた人は台湾人だし、渡された観光案内も中国語・・・、これからはこんな事が続くのだろう。中国語、早く覚えなくては。。。

 大阪駅行きのバスは1時間に3本出ているのだが、我々の宿泊先である東洋ホテルにも行く便は2時25分まで無かったので、関空内で1時間近く待たなくてはならなかった。大阪駅から東洋ホテルまでは梅田で乗れば地下鉄で一駅なのだが、知らない地で大きな荷物と子供を抱えているので直行便を待つことにした。待っている途中、修学旅行生が空港内の広場に集まって点呼をとっていた。修学旅行で飛行機、、、羨ましい。

 バスは高速を走って50分程度で大阪駅に到着したが、そこからホテルまでは交通量が多く渋滞していてて20分以上掛かった。ここが大阪か、、、やっぱり大都会である。

 ホテルのチェックインを済ませ部屋に入る。元紀用のExtraベッドが入っているとはいえ、やはり狭い。昨年末に泊まった銀座東武ホテルもそうだったが、シティーホテルといえども日本のホテルはみんなこんな感じである。マレーシアのリゾートホテルに慣れてしまっているので、とっても貧弱に感じた。マレーシアのホテルは安くて広くて良かったなぁぁぁ。ホテルで費やす時間は、なるべく短くしよう。

 今日の夜は、ペナン時代の友人で大阪近郊に帰任した家族との再会。一人は元紀の同級生だったトモ君のいるI口さん家族、妻君も親しくしていた家族である。またもう1組は最近Penang MLにて私のほうが親しくしているRieさんご家族、ご主人に会うのは初めてである。MLメンバーとの再会という事もあって今晩の宴会はPenang ML大阪オフ会という事になったので、横浜からH本さんがわざわざ新幹線で駆けつけてくれた。ドイツへの出張を間近に控え、今回は日帰りで遠路はるばる来てくれたのである。感謝、感謝。

 宴会の場所は「がんこ炉端焼」、結構有名な居酒屋チェーン店だそうで、この6階建てのビルの全てがお店になっていた。我々の部屋は6階の個室。エレベーターに乗るときに一緒になったH本さんと一緒に6階に到着すると、既に2家族は到着済み。我が家も含めて3家族とも子供2人の家族なので、個室の半分は子供達のPlay Landと化していた。

 お寿司、刺身、お好み焼き、飲み物もビールから日本酒に変わり、2時間を飲んで食べてお喋りしまくった宴会となった。家族連れ中心なのでこのままお開きかと思いきや、Rieさんのご配慮でRie家にお邪魔して2次会と相成った。残念ながらH本さんは横浜への帰路にたたなくてはならず2次会には参加できなかったが、Rieさんの甘いお誘いに相当後ろ髪を引かれる思いであったようだ。でも、両手に花だったので元は取ったかな?

 Rie家はJR宝塚線の夙川駅からクルマで5分くらいのところにある。梅田から夙川駅までは20分くらいであろうか。閑静な住街。Rie家にはマレーシア時代に重宝していたであろうエスニックな家具が置かれ情緒溢れるお宅であった。ここでビールやウィスキーをたらふく飲んで、いつの間にか11時を回っていた。ご主人は途中からグロッキー、気持ちよさそうに夢の中であった。結局、ホテルに着いたのは12時ちょっと前。私以外はシャワーも浴びずに寝てしまった。台湾からの移動も含めて、とってもとっても長い1日の終了である。


●5月13日

 気が付くと既に9時を回っていた。私は飲み過ぎたようで2日酔い気味、顔も腫れぼったい。子供達も遅くまで疲れたのであろう、起こすまでぐっすりと寝ていた。もうちょっと寝ていたいところだったのだが、朝食のバイキングは10時までなので、簡単に身支度を済ませ1階のレストランに行った。因みに今回のツアーは朝食付き、もし付いてなかったら1食1,600円のバイキング、逃すわけにはいかない。でも、メニューは乏しかった。。。

 今日の予定は海遊館天保山ハーバービレッジに最近出来た水族館である。大観覧車にも隣接していて、大阪の景色も一緒に楽しめる。ホテルからのアクセスも至って簡単、ホテルの地下から直結している地下鉄御堂筋線の中津駅から本町まで行き、そこで地下鉄中央線に乗り換えて大阪港駅で降り、そこから徒歩10分程度、ホテルから30分くらいで到着する。

 今日は快晴のいい天気。湿度も台北に比べたら全然低くてすごし易い。海遊館の入り口前の広場では大道芸人が手品のパフォーマンスをやっていて、元紀はそれに見入っていた。暫く待っていても中々戻ってこないので無理やり引き連れ海遊館へ。彼はとっても名残惜しそうだったが、夕方にはネットフレンドに会う予定も入っているので余計な時間は無い。。。

 海遊館の入園料は大人2,000円、小中学生900円、4歳以上の幼児が400円。ちょっと高いような気もしたが、実際に入園してその規模を見たら納得した。前日一緒だった友人達に、「う〜ん、ランカウイやシンガポールのWater Worldとそんなに変わらないか、あっちの方が良かったかなぁ〜」と言われていたので余り期待していなかったのだが、今まで行った水族館の中では一番楽しめたような気がする。

 最初に長いエスカレーターで一気に8階まで昇り、そこから中心の水槽を囲むように斜めに下っている通路をゆっくりと歩いて降りてくる。途中は環太平洋火山帯の各地域ごとのゾーンに分かれていて(日本の森から始まって、アリューシャン列島、モンタレー湾。パナマ湾・・・・で13番目がクック海峡で14番目に日本海溝)、魚達もそのゾーンごとに分けられて詳しく紹介されている。中央の水槽は8階から3階まで吹き抜けなのでとっても深くて見応えがあり、20数メートルのジンベイザメや巨大なエイ達が雄大に泳いでいた。

 斜めに段々と下がっていくので、イルカやアザラシ、ラッコ、ペンギン達も、水面からの情景と水中からの情景の両方が楽しめる。一番下の階に集められていたクラゲ達(ふあふあクラゲ館)もとっても幻想的だった。普段は刺されるので邪険にされるクラゲも、こうやって展示してあると芸術である。以下、水族館でのフォトグラフ。

 今日は朝食が遅かったのと夕方の飯が早そうなので(5時に友人と待ち合わせ)、大観覧車に乗る前にたこ焼を買い込み観覧車の中で食べた。入り口には「観覧車内での飲食は禁止」と書かれていたので隠すように「そ〜っ」と持ち込んだが、まあ、たこ焼で散らかす心配も無いので許して下さい。この観覧車、世界最大級と書いてあるだけあって直径100m・高さ112.5m、乗っている時間も15分と長く、北の六甲山から西は明石海峡大橋までの大パノラマが見られた。天気がよかったのも好条件だったが、きっと空気の澄んだ冬の日には、もっとはっきりと遠くの景色が見えることであろう。

 星奈が眠そうなので5時に友人達に会う前にホテルで昼寝させ、その間にママは楽しみにしていた日本のデパートでの買い物に出掛けた。元紀もママに付いて行き私と星奈だけホテルに戻ったが、既に抱かれながら寝ていた星奈をベッドに降ろすと目を覚ましてしまい、その後10分間くらい機嫌が悪くて泣いていた。ママ達が帰ってくるまでの間にメールをチェックして返事でも書こうかと思っていたのだが、そのプランは砕かれ、星奈のご機嫌を伺わなくてはならなかった。。。

 途中から急に機嫌もよくなり暫く一人で遊んでいたが、ベッドの片隅に立ったまま大人しくしているので嫌な予感・・・暫くして臭ってきたので、まさにウ●チの真っ最中であった。妻君が居ない時に、、、と思っていたら部屋のドアがノックされて帰ってきたので一安心だった。グッドタイミング!

 星奈のウ●チの処理が終わってからすぐに、待ち合わせ場所のヒルトンホテルに向かった。丁度5時くらいに到着すると4人中3人は既に我々を待っていたが、彼女達も1年ぶりに会う京都のYumiちゃんがまだ登場しない。もしや、と思い、Akoちゃんが隣接しているヒルトンプラザの方を見に行くと、案の定、そこで待っていたそうである。Yumiちゃんはそんなキャラクターなので誰も憎めない。

 今回のメンバーは、前出のAkoちゃんとYumiちゃんの他に、やはりAkoちゃんの親友のChisaちゃんとAzusaちゃん。Akoちゃんは数年来のネットフレンドで、家族も昔から親しくしている。妻君の重要な日本芸能ネタの情報源でもある。そして、ChisaちゃんもKL時代に家族とインド料理屋で食事したりして面識もあり、AzusaちゃんとYumiちゃんだけが私が丁度1年前にティオマンでダイビングで一緒だっただけで、家族は初めてのご対面。しかし、Akoちゃんのキャラクターから、初めてでも既に何回も会っているように感じられるのがいいところである。

 その後、場所を大阪駅地下街のレストラン街に移し、ここの千房で前日に続いてお好み焼きを食す事になった。本場のお好み焼き、たしかにとっても美味しかったが高かった。。。ただ、本場のお好み焼きと比べて、台北の自宅の近くにあるお好み焼き屋「」の味もそんなに悪くないと改めて思った。

 その後は場所を移してお茶。妻君を含めて女性5人なので、これは必須のようである。子供達はアイスクリームを、私はカプチーノを楽しんだが、女性陣はケーキセット。女性のケーキ好きを再認識した。そうそう、今回はAkoちゃんには大阪に到着前から仕事を頼んであり、日本に忘れてきたビデオカメラなどを実家からAkoちゃん宅に宅急便で送って貰い、この日に手渡しして貰った。前の会社の人からの贈り物も頼んだりしたので、結構荷物が大きくなり申し訳無かった。でも、ビデオが届いたので明日のUSJにはビデオ撮影も出来るようになった。


●5月14日

 今日は今回の大阪旅行の最大の目的USJ。大阪駅から環状線の内回りに乗って西九条駅で乗り換えて2駅目。アクセスはTDLよりも簡単である。満を持して月曜日にしたのだが、、、混んでいた・・・。まず、入場券を買う(正確に言うと、旅行会社の人に貰ったクーポン券を入場券に交換する)のにブース前に30分以上並んだ。平日だというのに子供連れも多い。この様子だと、各アトラクションも相当並びそうな気がする。

 入場ゲートをくぐり抜けるとハリウッドエリアに入るのだが、お土産屋を中心としたブースが屋根のあるメインストリートの両側に並んでいて、この辺の感じはTDLにそっくりである。

 それを越えるとハリウッドエリアの終端にETアドベンチャーがある。各アトラクションでは、時間を有効に使って回るための整理券(15分毎に区切られている)を配っているのだが、このETで早速整理券をゲット。しかし、パスポート1枚に対して現在予約中のアトラクションを見終わるまで別のアトラクションの予約をする事は出来ない(パスポートの裏に予約してある時間が判子で押される)ので、実質的には、混んでいるときは1回しか予約出来ないような感じである。ETの予約時間は15:30から15:45。

 全体の雰囲気もTDLに似ていた。会場の真ん中にあるラグーンを取り囲むように、ニューヨークエリア、サンフランシスコエリア、ジュラシックパーク、ウォーターワールド、アミティビレッジ、スヌーピースタジオ、ウエスタンエリアが並んでいる。どのストリートもアメリカの建物が忠実に再現されていて雰囲気満点である。

 乗り物系のアトラクションは軒並み1時間以上待ち、バックドラフトは2時間待ちだった。さらに、身長制限のある乗り物(バック・トゥ・ザ・フューチャー。ジュラシックパークなど)も多く、星奈のいる我が家は楽しみは半減。それでもジョーズは星奈もOKだったので手始めに1時間20分待ってジョーズに乗った。ジョーズまで行く途中に大道芸人の手品があったのだが、昨日の海遊館で中途半端だった元紀は早速人垣の一番前に行き、手品の手伝いをしていた。ここはアメリカなので、ジョージと呼ばれながらのパフォーマンスである。

 星奈を抱いたままでの1時間20分待ちはきつかった。体重があと15kgくらい増えて90kgになったらこんなに足や腰に負担が掛かるのだろうか。。。やっと自分たちの順番が来てボートに乗った。水がかかると聞いていたので200円で売られている簡易合羽をしっかり着込んでいざ出陣。精油所の爆発のシーンでは炎の熱気が伝わってきた。音もすごかったので星奈はさぞかし驚いたことだろう。元紀も「熱い、うるさい」を連発していた。もっと長い時間乗っているのかと思ったら、結構あっけなく終わった。

 その後、ジョーズの出口のファーストフードで昼食を取り、私と元紀はジュラシックパークへ、妻君と星奈はスヌーピースタジオにと別行動にした。ジュラシックが身長制限で星奈が乗れないからである。ここの待ち時間は1時間45分。元紀はゲームボーイを、私は本を読みながら時間をつぶした。

 基本的にコースター系の乗り物には弱い元紀。一番最後に25.9mから一気に水面に滑り落ちる箇所があるのだが耐えられるだろうか。。。幸か不幸は我々は一番前の席。途中は精巧に再現された恐竜たちを余裕で見ていたが、辺りが暗くなってコースターが昇っていくと神妙な表情になりいよいよ問題のシーン、、、本当に真っ逆様に落ちるような感じがして水面に着水、水もいっぱい掛かった。隣を覗くと元紀は髪の毛がずぶ濡れになって泣きべそをかいていた。「パパの嘘つき〜、全然緩くなかったじゃん、、、怖かったよ〜」。元紀の恐怖におののいている決定的瞬間は見事に写真に撮られていた。デラックスタイプで1,500円。ETの前で待ち合わせていた妻君に見せたら大笑い。本当に、演技では出来ない見事な表情である。

 整理券で待ち時間もなく乗れるETはママに譲ることにした。元紀と妻君、コースター系の乗り物が苦手な二人なのだが、ETの自転車に乗るシーンだったら大丈夫だろう。妻君に聞くと、案の定、全然大丈夫だったようだが、元紀はジュラシックの直後だったので暗くなってくると結構怖がっていたそうだ。

 その後はアニメセレブレーションウッドペッカーを見てから妻君の楽しみにしていた買い物。私はカフェでビール飲んで半分寝ていたが、相当長い買い物だった。。。もう5時を回っている。レンタルしていたベビーカーを返して帰路に就いた。星奈は電車に乗るなり熟睡状態。昨日に引き続き星奈を抱いている時間がとても長く肉体的にはとっても疲れた1日であった。

 USJの全体的な印象であるが、基本的にはTDLにとってもよく似たテーマパークだが、上にも書いたように身長制限がある乗り物や、各種アトラクションも映画を知っていてこそ楽しめそうな気がするので、やはりTDLよりはターゲット年齢層は高いと思った。尚、TIPSとしては、同伴者と隣同士にならなくてもいい人は、シングルゲストサービスを利用すると待ち時間が短く多くのアトラクションを回れそうである。5人がけの列に4人組や2人組が2組で乗った場合の空いた1席に乗れるサービスである。別々になると言っても、高い確率で前後の席になるので利用価値があると思う。


●5月15日

 盛りだくさんで楽しかった大阪旅行も今日で終わり。帰りのBR2131便は1時55分発だったので東洋ホテルから出発する11時発のリムジンバスに乗れば間に合う時間である。星奈がいるし大きな荷物も抱えているので、やはりDoor to Doorのバスが便利である。関空では今日が発売日だったコロコロコミックを元紀も買うことが出来て満足そうだった。台風1号が発生していて帰路が心配ではあったが、昨日には温帯低気圧になったようで殆ど揺れることもなく中正国際空港に到着した。またまた我々一家の台湾生活が始まる。


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