台湾日記

【2月16日】公式に初出勤&思わぬハプニング

 今日が台湾の会社への公式の出勤日、私の入社は2月16日付けなのである。昨日までの予習も完璧なので間違いなく辿り着けると思うが、言葉が通じない不安は拭えない。

 台北駅発7時の電車に乗るために、今朝は5時20分に起き、6時に出発した。外はまだ真っ暗。MRTを乗り継いで台北駅まで行く方法もあるのだが、面倒なのでタクシーを捕まえた。「na li」と聞かれるが、何を言っているかわからい。でも「何処へ行く?」と言っているのだろうと思い、「Taipei Station」と言うと走り出した。

 これで一安心と思いながら薄暗い早朝の風景を見ていると、運ちゃんが手で「蝶々のように手を開いてヒラヒラさせたり、まっすぐ平らに動かしてみせたりする。ちょうど立体交差のところに来ていたので、「上に行ってもいいか?」と聞いていたんだろうと思い、そんなに気にしなかった。。。

 台北市街に入ってから、どうも違う方向へ行っているような気がしたが、プロだから任せていると、再度、手をヒラヒラさせたり、手を平らにしたりの仕草をする。もしかしたら、、、そう、運ちゃんは、飛行機か電車かを聞いていたようだった。「Densha」と言ってみると、納得した様子で引き返す。まさか「station」も判らないとは、、、。困ったときの日本語、これが台湾で生きる常套手段かも知れない。

 その後10分弱で、無事台北駅(台北牽站)に到着。タクシーのメーターは250元以上を指していたが、運ちゃんは「200元でいい」と言ってまけてくれた。自分の非も認めてくれたのだ。ここまでの台湾人の印象は、やはり、親切で正直。

 駅では、自分が乗りたい便と行きたい場所(新竹)を書いた時刻表のコピーを窓口に見せたら問題なく買えた。自強号で180元。その後、売店でおにぎりとサンドイッチとオレンジジュースを買い、電車の時間までに朝の腹ごしらえをした。

 電車に乗ること約1時間、予定通り8時過ぎに新竹駅に到着すると、約束通り、人事のMirrorさんが待っていた。クルマは、私が借りる予定のTOYOTA CORONA PREMIO、2000CC。どんなクルマを貸して貰えるのか心配だったが、2000ccなら充分である。マレーシアでは1500〜1600だったし。。。

 まずは、今まで来ていた間接部隊が多くいる方のオフィスのビルに行き、一般的なガイダンスを受ける。ガイダンスを受けながら色々な事がわかってきたのだが(今思うと、殆ど調査もせずに決めた自分は、相変わらずの脳天気。でも、全てが自分のいい方へ転がっている)、私がいるL社は、Lグループ全部合わせると従業員が35,000人にもなり、このLグループだけでコンピューターを組めちゃえるほどコンピュータ系の会社が多く連なっていて、その規模は台湾のPC業界でNo.1のAcerに次いで第2位との事。結構大きな会社に入ったんだなと実感した。

 その後、家族調査票や誓約書、保険の申請書などに色々と書き込んでいると、昨日まで一緒だったRobinさんからMirrorさんにTELが入る。なんと、私の台湾での就労ビザと在留許可証を取得するにあたり、私の入国時のVISAに問題があり、その後、色々と調べた結果、日本に戻って居留ビザを取得後再入国するのが一番早いことがわかり、明日、急遽日本へ戻ることになった。日本から来る前に、Mirrorさんには入国の方法を念押ししておいたのに、初めての日本人採用だったので漏れてしまったようである。。。

 そもそも、彼等の「普通に入国して、、、」というのは「その国の大使館に行ってVISAをとる」のが普通だと思っているようで、日本のパスポートのように、旅行程度の入国ではVISA無しの国が多い民族の「普通に入国して、、、」とは認識がずれていたのが原因だった。勿論、殆どとんぼ返りの予定なのだが、日本から持ってきたいモノもあったので、私にとっては不幸中の幸いだと思った。

 とんだハプニングでガイダンスも長引いてしまったが、お昼に、私が勤務する方のビル、通称MTC(manufacturing Technology Cemte)に移動し、初めて上司とご対面した。30分の駆け足ラインツアーの後、早速、現状の問題点をLocalエンジニアとディスカスし、今回の日本行きで調べられることは調べると約束する。基本的に私はメカエンジニアなのであるが、彼等は私に対しては非常に高い期待をし、何でも知っていると思っているだろうから、その期待を裏切らないよう(化けの皮が剥がれないよう)に、何事も知っているという自信に満ちた態度でこれからも望みたい。まあ、大丈夫だとは思うけど、ちょっとプレッシャー。一応、この会社では日本人の代表でもあるので頑張ろう。。。

 同じ課のマネージャーと今後のミッションとアクションに関してミーティングした後、台北駅で日本への往復チケットをRobinさんから受け取るために会社を4時ちょうどに発ち、無事チケットをゲットした。この時間は道路は混んでいるからMRTで淡水方面に向かい、最寄りと思われた明徳駅で降りて歩いて帰ったが、30分以上掛かってしまった。。。。

台湾日記・目次に戻る

ホームページに戻る