ラジオ初出演

(2002年11月30日)

11月24日に、東京FMのFMサウンズの番組制作を担当されている女性から「ホームページを見ました。実は、私が制作している番組サタデーキックオフに電話で出演していただけないかと思いご連絡しました。私達の番組サタデーキックオフでは、毎週アジア各国の日本人の方を電話でつなぎ、その国での情報を電話レポートしてもらっています。マレーシアの観光見どころガイドのお話でも、現在住んでいらっしゃる台湾の事でもかまいません。お願いできないでしょうか?」とのメールを頂きました。TV出演は緊張しますがラジオなら大丈夫かなと思い、引き受けることにしました

引き受ける旨返事をしたら、なんとこの週の土曜日(11月30日)に出演して欲しいとのこと。また、私が出演するコーナーは、7時15分ごろのコーナー=台湾時間の6時15分。まあ、遠距離通勤のため毎日5時半に起きている私には苦にならない時間ですが、それよりもネタ探しを至急しなくては。。。

番組は、日本時間の7時ごろ構成作家の方から内容確認の電話が来て、その後、スタジオとつなぐ電話からAD女性が電話を繋ぎスタンバイをするという形とのこと。かくして、私のラジオ初出演の準備が緊急で始まりました

本番2日前の11月28日、構成作家の方からメールが来ました。レポートして欲しい内容に関してのメールですが、「アジアのそれぞれの国の今を電話でレポートしていただくもので、 聞いて思わず、へえ〜といってしまう、 ちょっと聞いて得した感のある、その国の流行。 明日、その国に行く人が、 じゃあ、それをやってみよう!みてみよう!という2つのキーワードをお伝えしています。例えば韓国だったら、この時期、バスの停留所に出没するおでんの屋台、とか。グローバルな話題というよりは、新聞の社会面に載っているような感じです。」との事。

それに従い早速ネタ探しですが、持つべきものは友達。私が加入している台湾の野球関係のメーリングリスト、ゴルフ仲間のメーリングリスト、それから、個人的に親しくしている日本語が堪能な台湾人の友人達に問い合わせることにしました。私よりも台湾在住が長いので、結構ディープな情報をお寄せ頂きました。謝謝!

構成作家の方からは、2から3つ事前にネタを送って欲しいとの事でしたので、以下の件を提案しました。

1.ロトくじ
今年から始まった宝くじです。もともと福祉政策として始まったくじですが、台湾には競馬などのギャンブルが殆ど存在しないので、自分で数字を選べるロトはギャンブルに似た興奮があるようで爆発的に人気が出ました。今では一時のような熱気は冷めましたが、当選者がいなければ、次回に資金がそのまま積み上げられていくため、賞金が3億台湾ドル(1台湾ドルは約3.5円)を超えたこともあるそうです。台湾住民だけでなく外国人もロトくじを購入できるので、2月にはタイから来た労働者が6千万台湾ドルを当てました。

2. 台湾のレシート
台湾で買い物をした時に貰うレシートは、無くさないで大事にとっておいたほうがいいです。もしかしたら、日本円で約800万円が当たるかもしれません。レシートの上の方に濃い色で二文字のアルファベットと八桁の数字が書いてあるのですが、この数字はレシート宝くじになっています。以前、台湾には、領収書やレシートを発行する習慣がなく、脱税が多かったのですが、この脱税を防止するために、台湾の政府はレシートに通し番号をつけて言わば宝くじにしました。店がレシートを発行すれば政府に5%税金が入るわけで、レシートを宝くじにして消費者自ら店にレシートの発行を強請れば脱税が少なくなるという画期的なシステムです。それで、レシートを宝くじにすれば、買う方にとっては消費税を払うというよりも宝くじを買うと感じ、売る方も他の店との競争上宝くじつきレシートを発行させなければなりません。こうして、この制度は見事普及していきました。

3. 悠遊カード
ICカードをプリペイドカードにしているもので、地下鉄に乗る際に非常に便利な上に料金が20%オフになります。このカードシステムは日本の高速道路で採用しているETCよりずっと信頼性が高いのではないかと思います。そしてコストは比較にならないぐらい安いです。 スターバックスも同様のカードを採用していましたので、ついつい買ってしましましたが、これはそんなに安くなるメリットはありませんでした。しかし、汚い小銭を持つ必要がなくなったのが嬉しい点です。

4. デパートでの値引き
最近はあたりまえになったのですが、台湾に来たときに驚いたことがありました。それは、デパート(日系、台湾系とも)にて値引きが出来てしまうという事でした。日本ではデパートで(高島屋、三越)安くしてくれといっても、プロパー商品は安くしないのがあたりまえという常識でしたが、台湾のデパートでは、まけろというとプロパー商品の場合には、ほとんどが9掛(1割引)で、バーゲン品にかぎっては、それ以上まけることもあります。観光で台湾に来た人には、デパートでも値引き交渉をするべきであるという情報を知らせれば、喜ぶのではないでしょうか。ブランド品の店でも物によって値引きがあるものもあるそうです。

5. CD
おそろしく安いです。正規で売ってる新盤でも日本の1/3以下です。それに外国人歌手の名前はすべて漢字表記ですから、音楽に興味がない人でも結構楽しめるのでは?
サザンオールスターズ→南方之星
キンキキッズ→近畿小子
マライアキャリー→痲里亜凱利
ブリトニースピアーズ→小甘甘

で、結局はレシートに決まりました。今度はレシートに関する情報をメーリングリストで募りました。また、以下のWEBサイトが非常に役立ちました
http://www.marugoto-world.com/toukou/toitsu/

参考までに、以下がメーリングリストで集まったレシートに関する情報です。

・10年ぐらい前、セブンイレブンがまだ珍しかった頃には、缶ジュースを十本買った際に、レシートも10枚に分けて発行してくれーというおじさんやおばさんがかなりいました。

・毎月200元が2-3枚あたりますが、「外国人はあたってももらえないのよ」との妻の言葉を信じ、当たりのレシートはこれまでずっと妻に奪われていました。やはりだまされているんでしょうか??

・私は先月銀行に行って200元をもらいました。居留書と印鑑で手続きできます。

・私も先月、200元あたりました。小心者なのでボスの秘書に頼んで行ってもらいました。それ以来、ツキに見放されております。今年の運を使い果たした、ということですね。

・200元しか当たらなかった時はセブンイレブンでビールなどを買う時に使っています。IDカード(居留証OK)の提示を求められ且つ、セブンイレブン備え付けの記録簿に名前・住所を書かせられます。他のコンビニで使えるか否かはわかりません。また、電話代などの支払いには使えませんでした(NOと言われました)。4000元当たった時は銀行に行ったのですが、20%(800元)の税金をとられました。騙された訳ではないと思うのですが。(why why whyと行ったらtax tax taxと言われたので、そう思います)

・確か、弊社の某総経理も、しばらくの期間奥さんに騙されて分け前にあずかれなかったと聞いた記憶があります。 ところで、どなたかが20%銀行でTax取られたということは、外国人への給付として源泉課税されたのでしょうか?私の理解ではその賞金も個人所得税申告に含めて申告すればいいはずなので、「私は居住者だ!確定申告するんだ!」と主張すれば、全額もらえるかも。確かめてないので、あてにしないで下さい。

いよいよ本番、生まれて初めてのラジオ生出演!しかもライブ!見事成功!! と言いたいところですが、実は大きな失態を侵してしまいました!!

生まれて初めてのラジオ初出演、どのようにレポートしたのかあまり覚えていないままに終ってしまいました。緊張していたからではなく、実は前の日に台北の知人と飲みに行き、オイスターバーでワインを1本空けた後、2次会のPubで寝てしまったようで全く記憶が無いまま夜中の2時頃自宅に帰って来ました(後日確認したら、この知人がタクシーに一緒に乗って送ってくれたとの事)。こんな大事な日の直前に、自分でも珍しいほど酒に飲まれてしまうとは・・・

目覚ましが朝5時半に鳴ったのですが全く起きず、6時に東京FMの構成作家の方からTELがあり妻君が出て私に代わりましたが、二日酔い+全く寝ぼけていて話が噛み合わず、でも、後半には私も我を思い出し電話の前でスタンバイ。予定通り6時15分にADの女性から電話が再び入り本番スタンバイ、キャスターから「今から、台湾を旅行する人に必聴の情報が ある」と振られ、 台湾のくじ付きレシートについて紹介しましたが、終った後に再び寝てしまい(私にしては珍しく、死んだように昼まで寝ていました)、結局夢の中の出来事のようで、話した内容をあまり覚えていないのです。。。妻君曰く、ちゃんと説明していたらしいですが。。。

その日の午後、この件で最初にメールを頂いた制作担当の女性から、「今日のお話、とても、面白かったです。ついこの間の月曜日に、台湾に出張にいっていた女の人がいて、すごく悔しがっていました。レシート全部すてちゃったって。」という内容のメールを頂いたのが救いですが、「なんだか、たたき起こしてしまったみたいで、本当、すみません。」とも書かれていたので、本番直前の構成作家の方は大変焦ったことと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。m(_ _)m

尚、収録したテープが千葉の実家に届いているそうです。聞くのがちょっと怖いのですが、入手したら音声データにでもしてWEBにアップしようかと思っています。

以上、ほろ苦い思いのラジオ初出演でした。

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