Windows Tips

Compaq PresarioでのWindows95英語版日本語版の共存


 Windowsユーザーには非常にいい環境のここMalaysiaに住んでいるし、また世の中のWindowsの流れに乗り遅れないようWindowsも使いこなせるようになるという意味で、Windowsパソコン、Compaq Presarioを購入しました。

 で、問題になるのがシステムの言語。当然Malaysiaで売られているOSは英語版。このままでは日本語が扱えないので、インターネットで日本語のホームページにアクセスしたって文字化けの嵐。。。日本語でメールを送ることも出来ません。そこで日本語化しなければなりませんが、こちらで売っているゲームソフト(英語版)は英語で走らせたいし、Presarioに装備されているインターネットダイレクトボタン、ワンボタンスリープ、モニターの大型ノブによるダイレクトボリュームコントロールなどは日本語化した後でも使えるかどうか判らないので、Windows95の英語/日本語の共存を目指しました。これは、同一マシンをネイティブユーザーと日本語ユーザーで共同利用したい場合にも利用できますね。尚、Macintoshの場合は言語のスクリプトの構成が比較的簡単で、共存させている人は多いし、その類の記事も比較的簡単に見つかるのですが、Windows95で共存を実施している人も少ないし、その記事も見つけるのが大変でしたが、次のアドレスでとうとう見つけることが出来ました。
http://www.webjapan.com/zipangu/jenv/jinstall.html

 但し、Presarioの場合、Windows95で途中から採用されだしたフォーマットFAT32でフォーマットされている為に、一番費用もかからず簡単そうに見えた「Win95EとWin95Jをハードディスク上、同一の領域にインストールする方法」は使えず、「Win95EとWin95Jをハードディスク上、別々の領域にインストールする方法」を採用しました。但し、Presario付属の、簡単に出荷状態に戻せるCD-ROM「Quick Restore」を使用するとパーティションは切れないし、FAT32に勝手になってしまうので、多少の工夫も必要でした。

◎用意するもの

1. Windows95日本語版

CD-ROMで供給されているWin3.1からのバージョンアップ版ではなく、FDで供給されているフルインストール版。(何でCD-ROM版が無いんでしょ。FD20枚以上は非常に面倒。。。)


2. System Commander3

V Communications社製、日本語版はソフトボート社。マルチOSブートアップマネージャ。1台のPC上に複数のOSを動作させることが簡単に出来る。


3. Partition Magic

PowerQuest社製。ハードディスクの中のデータを残したまま、パーティションを切ったりサイズを変更したり出来る。

◎方法

1. System Commanderをインストールする。

2. Windows95日本語版をインストール為の領域準備

Presarioの場合、プリインストールされているWindows95(E)は、一つのパーティション(領域)しか持っていません。これにWindows95(J)をインストールするための領域を準備します。初め、2台目のハードディスクにWindows95(J)をインストールしようとしましたが、Windows95(少なくともブートアップ部分)は、プライマリDOS C:パーティションにしかインストール出来ないので2台目のディスクからのブートアップは出来ません。従いまして、1台目のハードディスクにパーティションを追加します。通常、一度設定されたパーティションを変更するとその中に格納されているデータは削除されてしまいますが、「Partition Magic」を使用すると、データを失うことなくパーティションを変更できます。但し、安全のため、データのバックアップはしておきましょう。(私の場合、Presarioを購入した直後だったし、「Quick Restore」CDも付いていたので、バックアップしませんでしたが、、、(^^; ) では、実際の方法です。
  1. システムをMS-DOSモードで起動する。起動用FDで立ち上げてもいいし、Windowsの「Start」メニューか「Shutdown Windows」→「Restart Computer for MS-DOS」を選んでも構いません。
  2. Partition Magicを起動する。
  3. プリインストールされているWindows95(E)の領域を縮小し、Windows95(J)用の新しい領域を確保する。この時、FAT(FAT16)である事を確認する。Windows95(J)は、最近のプリインストール版でこそFAT32ですが、フルインストール版はFAT16にしかインストール出来ません。

3. Windows95(J)のパーティションとして使用するために、二つ目のFAT(DOS)プライマリパーティションを作成する。

4. FDからWindows95(J)をインストールする。

「起動用」のFDからシステムをたちあげてメニューにしたがってインストールを行います。注意点としては、
  1. 「領域の確保」は、絶対に行わない。インストールのメニュー手順に従うと、「領域の確保」を最初に行うかどうかの選択がありますが、これはMS-DOS の 「FDISK」を利用して、既にある領域を全てクリアしWindows95(J)用の一つの領域を新たに作るものです。もし間違ってこの処理を行うと、今までの設定が全て失われてしまいます。
  2. インストール先のC:ドライブが新しい領域であることを確認する。Partition Magicを利用して、Windows95(E)の領域を「Hidden」にしておき、万が一に備えておきます。間違えると、オリジナルのWindows95(E)にWindows95(J)がオーバーライトてしまい、Windows95(E)が使えなくなってしまいます。(再インストール (^^;)

5. System Commanderをリストアする。

インストールが終了し動作状態になったところでシステムを再起動すると、System Commanderが表示されなくなってしまいます。これは、Windows95によってSystem Commanderのマスターブートレコードが破壊されたためです。そこで、System CommanderのFD或いはWindows95(E)にインストールしたSystemCommanderのディレクトリ(通常は「C:¥SC」から「SCIN」コマンドを実行します。「System Commanderの再インストール/更新」を選択しシステムを終了します。このブートアップによって、System Commanderが表示されるようになります。

6. Windows95英語版/日本語版の切り替え

OSを起動する前に、下図のようなOS選択メニューが表示されますので、使用したいOSを選択すれば、それで好みのOSが立ち上がります。

ハードディスクがFAT32によってフォーマットされている場合

「FAT32」というのは、基本的に大容量(例えば、1.2GBを超える領域を一つの領域として管理できる)ハードディスクを効率よく管理できるフォーマット形式です。最近の英語版マシンは、この形式でフォーマットされているものがありますが、現在(97年8月)のWin95Jはこの領域を扱えません。従って、日本語版をインストールするためには領域を新たに取り直し(一つの領域が1.2GB以内)、FAT16形式でフォーマットする必要性があります。


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