Macintosh Tips

英語システムで日本語を扱えるようにするパッチ


 Apple ComputerのFinderに比べて、何故かアップル・コンピューターのFinderがかっこよくない。どうやらメニューの「Edit」が「編集」、「Special」が「特別」だったりするのが原因のようだ。やはりアメリカ生まれのMacintoshには英語の表示が似合う。

 たまたまPowerBook165Cが壊れ、PowerBook540Cを購入する時に円高(1ドル=80円)だった事から、PowerBook540cはUSバージョンを購入する事にした。約8万円も割安感が味わえた。但し、付属しているシステムは当然英語。漢字Talkを買ったら、折角安く買った意味が無くなってしまうので、NiftyserveのMacintosh Users Forum等に投稿されていたパッチの当てかたを参考にして、英語システムで日本語が扱えるようにする事にチャレンジしてみた。Macユーザーの間でもChicagoフォントに魅了されてしまった人が少なくなく、こういったTipsも探せば結構見つかるものです。

 尚、完成後の副産物として、
1. 英語バージョンの方がOSのアップデートが早い。(既に私のPowerBook3400はMacOS 8.1)
2. 漢字Talk7.5.3から7.5.5が有償バージョンアップだったのに対し、System7.5.3から7.5.5は無償。
3. 外国製ソフトを使用する場合に文字化けが少ない。

 さてその方法ですが、代表的なのは「英語System7.1に漢字Talk7の日本語リソースを組み込んで、日本語の表示・入力ができるシステムを作る方法」です。




◎必要なもの
英語システム(System7.1E)
漢字Talk7(私は、PowerBook165cに付属していたのを活用しました)

◎インストール法
1. System7.1Eをインストールする。
上書きインストールより新規インストールのほうがベターなので、新規インストール。既に他のシステムが   インストールされている場合は、システムフォルダからFinderをディスクトップに移動すると、システムフォルダの小さなMacのアイコンが消えるのでインストーラーはシステムフォルダを見つけることが出来ずに、新しいシステムをインストールします。もしシステムフォルダの名前が「System Folder」だったら、他の名前に変えておきましょう。

2. 日本語リソースのインストールを行う。
(1) 今インストールしたSystem7.1Eで起動させ、漢字Talk7のシステムフォルダーの中の「System」スーツケースをダブルクリックして開く。
(2) 小さな地球のドキュメントアイコン(文字化けしている。ほんとは「日本語」という名前)が見えるので「System Folder」の上、またはその中の「System」スーツケースの上にドラッグ&ドロップする。
これで、日本語を WorldScriptIIで扱うために必要なリソースがインストールされました。

3. 最低限必要な漢字Talkの機能拡張ファイルをSystem7.1の「Extensions」フォルダーにコピーする。
「WorldScript II」、「旧FEP・丸漢サポート」。今のMacOS 8では、MacOS 8.0Jの「丸漢サポート」、「フォント機能拡張1」、「フォント機能拡張2」、「フォント機能拡張3」をコピーしてます。

4. 最低限必要な漢字TalkのフォントファイルをSystem7.1の「Fonts」フォルダーにコピーする。
「Osaka」、「Osaka L1」

「旧FEP・丸漢サポート」は、インプット・メソッド未対応の日本語FEP を使う場合、また、丸漢の表示のために必要です。その他の日本語システム用の機能拡張ファイル(フロント・インプット・メソッド等)は、日本語が表示でき るようになったあとでゆっくり「Extensions」、「Control Panel」、「Fonts」にコピーしましょう。

 このままの状態でも日本語の表示と入力が可能ですが、日本語にローカライズされたソフトではメニューが文字化けするし、ファインダで日本語モードにできません。 これは、日本語リソースを組み込んだけれども「システムスクリプト」の設定が日本語になっていないからです。

 では、ResEditを使ってシステムスクリプトの設定値を日本語にしましょう。


1. システムファイル中の「itlc」リソースを開き、「System script code」を「1」に、「System region code」を「14」に書き換えます。

2. ChicagoフォントのフォントIDを日本語システム用の「16383 」に書き換えます。「FOND」を開きChicagoフォントのIDを英語システムの「0」から日本語システム用の「16383」換えます。IDを「16383」に書き換える場所は2箇所あります。 リソースの属性としてのID番号と、リソース内のフィールドにもID番号「Family ID 」も「16383」に書き換えます

 これでリスタートすれば、システムスクリプトが日本語になります。

 他にも、フリーウェア、シェアウェアの「Font Patchin'」や「Reliever」を使用してファインダーの文字化け等に対処する方法もあります。

 以上、皆さんもお試しあれ


My MACへ戻る

ホームへ戻る