北海道

(2002年7月12日〜7月16日)
会社の社員旅行で、北海道に行って来ました。

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・・・続き

●7月14日

 結構立派なシティーホテルであるシェラトンで朝食を済まし、札幌市内見学へと向かう。まずは雪印乳業資料館。とっても丁寧で可愛らしい松沢小姐のガイドのもと、40分くらいかけて資料館を徘徊した。尚、松沢さんの日本語を台湾人ガイドが訳しながら進んだが、私にとっては彼女の説明が日本語だったので充分楽しめた。なにぶん、バスの中の説明はオール中国語なので・・・。尚、雪印乳業の札幌工場は、雪印乳業が出来たときの最初の工場で1926年(大正15年)開業。ここ数年いろいろあった雪印だが、頑張って貰いたいものである。
 次はサッポロビール園。同じようにガイドさんの小姐が順路通りに説明してくれるが、彼女の姓は、なんと私と同じ「佐藤さん」。「他是我的太太」と言ったら、思いっきりうけた。きっと佐藤小姐は、なんで台湾人がどっと笑ったのかは分からないと思うが・・・。工場見学や資料館の説明が終わると、いよいよビールの試飲。試飲といってもおかわり自由でオツマミまで用意されていて、男性群はほとんど1杯はおかわりしていた。ビールの銘柄は黒ラベルだけど、自宅や店で飲む黒ラベルに比べたら辛口に感じた。新鮮だからだろうか。。。因みに私は2杯半。皆ほろ酔い気分でバスに乗り、そのまま夢の中へと入り込む輩が多かった。
 市内の不二ホテルで和洋折衷バイキングの昼食を取り、その後何処へ行くのかと思ったら、なにやら普通のビルの1階にある免税店へ。免税と言っても、薬がメインで売られていてデジタルカメラや真珠などが申し訳なさそうな程度に置いてあるお店。表に大きな看板があるわけでも無いのでツアー専用の免税店と言った感じである。オロナインが台湾人には人気があるようで、大量に買っている人が結構多かった。台湾人御用達の店なんだなと思ったのは、お店の人達(日本人)が中国語が喋れたこと。しかも流暢な中国語である。おそらく、旅行会社にはコミッションが入るのだろう。

 再び札幌中心街へ。雨が降り続き、旅行の楽しみも半減する。時計台の見学15分の時は、私を含めた数人はバスを降りずにバスと一緒に市内を巡回していたのだがこれが正解で、雨と風が強くなり見学に行っていたメンバーはずぶ濡れになっていた。その後、TV塔の下でおろされて3時間あまりの自由行動。地下街で買い物を楽しむ。私は宇多田ヒカルの新しいCDとMac関係の本を買った。土地勘が無く(これは私も)言葉も通じない台湾人は、この地下街の中だけで過ごしていたようだったが、私は「電気店を見たい」という若手2人を連れて、ドラッグストアでビニール傘を買ってから地上に出てみた。適当に歩いていたら「ドンキホーテ」という安売り店を見つけたので入ることにした。入り口にはJCBのATMがあり、CITIBANKのキャッシュカードが使えるCirrusのマークがあり、やっとお金をおろすことが出来た。その後は小狸路を適当に歩き、バスの場所に戻らなくてはいけない時間になったので雨の中をTV塔に戻った。
 ホテルに戻ってきたのは6時過ぎ。結構歩き疲れた。晩飯をホテルのビュッフェでとり、その後はホテルの地下にあるSpaでくつろいだ。洞爺湖の温泉とは違いスポーツジムのような受付で中も明るかった。でも裸の付き合いにはちょっと明るすぎるかも。一通りSpaを楽しんだ後は、ガウンを着て男女一緒に集まれるラウンジで一休み。今日も1日が終わった。


●7月15日

 朝8時にホテルをチェックアウトして富良野へ向かう。今日は長い時間バスに乗らなければならない。途中、旭川にある「雪の美術館」に寄りツララや雪の結晶を鑑賞。北欧調の外観がとっても綺麗で、私はそちらのほうに感動を覚えていたが、ツララや雪を見たことのない台湾人には中の展示物のほう珍しく、ガラスの中に入ったツララの前で記念撮影をしている人が多かった。
 ここを過ぎると、次の目的地は美瑛。大雪山連峰、十勝岳連峰をバックに大自然が織りなす芸術的な風景美が魅力なのだが、残念ながら今日も曇り空。美瑛の畑の中には、大昔にセブンスターのCMで有名になった、その名も「セブンスターの木」や日産スカイラインのCMで有名になった「スカイライン、ケン&メリーの木」を見た。まったく普通の木なのだが、人気のスポットとのことで観光客で賑わっていた。台湾人も訳が分からないのだろうけど記念写真を撮っていた。
  今日の昼食は、北海道の山の幸をふんだんに使ったバイキング。パンプキンのポタージュがとっても美味しかった。ここで、星奈にラベンダー色のオルゴール人形を買った。昼食のあとは美瑛駅からノロッコ号に乗って鉄道で富良野まで行く。ノロッコ号というだけあって、とってもゆっくり走る観光客のための電車である。席が4人がけのテーブルなっていたり、車窓に向かって座れるような席になっていたり、窓が全開で心地よい風が入ってくるような構造になっている。社内ではラベンダーのテレフォンカードやビール、ジュースなども売られ、また、お姉さんによる車窓の詳細の解説付き。約40分程度で臨時駅である富良野ラベンダー駅に到着し、ラベンダーでは全国一有名なファーム富田に歩いて向かった。
 一面のラベンダーが目の前に広がっている。すごい、素晴らしい、ビューティフル!みんな写真やビデオを取りまくっているが、どこまで真実を伝えられるだろう。やはり肉眼で見た印象には適わない。残念ながらこの日も曇りだったが、こんな天気でも充分に紫色の絨毯を楽しむことが出来た。ここでは、自宅に送るメロンと知人に送るワインを購入した。

 ラベンダーを堪能した後は、今日の宿泊先であるアルファリゾート・トマムへ。4つ高い塔が建っている本格的なリゾートホテルである。冬はゲレンデになるんだろうと思われる緩やかな斜面はゴルフ場になっていて、プレイしたら気持ちよさそうである。晩飯はホテル内の「海鮮市場」。4800円でカニを中心とした海の幸が食べ放題のレストランであるが、とっても人気があるようで40分程度待たされてからディナーにありつけた。北海道に来てから初めてカニの食べ放題にありつけた。もちろんイクラもある(残念ながらウニは無かった)。ハマグリの醤油焼き、イカの醤油焼き、刺身も寿司も新鮮なネタをふんだんに使っている。カニを一度おかわりしてお腹も12分目くらいにまでふくれた。ここで飲んだ清酒「国士無双」でほろ酔い加減になりながら、部屋に戻る前に産地直送コーナーで自分の実家と妻君の実家に送るカニをアレンジした。


●7月16日

 5日間の北海道の旅も今日で終わりである。この日も曇り空だったため、結局2日目に小樽に行ったときだけが青空を見られた事になってしまったが、こればっかりはしょうがない。しかもまた台風が北海道に向かっているが、今日もこのまま雨が降らずになんとか持ちそうである。帰りの飛行場は釧路なので、今日もバスで大移動。1時間半ほど乗ったところでトイレ休憩なども兼ねて十勝フラワー公園に寄り、もう今回の旅の恒例になったソフトクリームを食べる。
 その後は、再び釧路を目指して移動。バスが海岸に近づいてくると、波が大きく海が荒れているのが見られた。やはり台風が接近中なのである。今日もバスにもう延べ4時間近く乗っているだろうか。時間的にもお昼なので、焼肉屋のシェーン店「赤門」でバイキングランチ。ここにはCD屋や本屋などが隣接されていたので、飛行機の中で読む「小説・ザ外資」などを調達し、バスは釧路湿原自然公園へ。
 湿原を20分ほど歩いた後は、いよいよ最後の観光目的地「丹頂鶴自然公園」に到着。ちょうど赤ん坊の丹頂鶴が生まれたばかりだったようで、親子3匹仲睦まじそうな丹頂鶴を見学し釧路空港へ。なんと空港は丹頂鶴自然公園のすぐ裏だった。
 この空港も函館と同じで、基本的には国内線なので外国人が国外に行くために訪れる時には長蛇の列が出来る。今回も、チャーター便で台湾に帰国する台湾人200数名が列をなしていた。出国審査も、臨時で作ったような簡単なカウンターが2つだけ。当然のように長蛇の列が出来たが、この中に日本人は私一人だけなので、出国審査では台湾人よりも時間が掛かった。家族への最後の北海道のお土産(ウニ、イクラ、カニミソ、毬藻)を購入し、北海道の旅もフィナーレを迎えた。

 初めて台湾人の中に混じって行った旅だったが、家族連れの台湾人が殆どだったので普段会社では見られない同僚の表情などもみられ、また私も普段以上に中国語を話し中国語を聞いていた5日間であり、同僚との絆が今まで以上に深まったような気がする旅だった。でも、みんなの家族と一緒で楽しそうな様子を見ていたら、自分が家族を連れてこなかったことをちょっと後悔。来年の社員旅行は、学校を休ませてでも家族を連れてこようと心に誓った。


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