Pangkor Laut

(1999年2月15日〜2月18日)

チャイニーズ・ニューイヤーの8連休。今回もマレーシア国内旅行です。

青枠の画像は、クリックすると大きなサイズで見れます)

3日目


●2月17日(水曜日)

 目が覚めると雨だった。しかも、激しい雨。今日は元紀と一緒にFishingに行く予定。出発まで後3時間、止んでくれるといいが。。。

 今朝はみんな比較的早起きで、そろそろ朝食に行きたいのだが雨はまだ止まない。30分くらい待つと、幾分小雨になってきたが傘が必要。9時を回ったので、Room ServiceにTELして傘を持ってきてもらう。ゴルフ場にあるような大きな傘だったので2つで充分だった。

 朝食は昨日と同じところでバイキング。食事をしていると何やら太鼓の音が聞こえてきた。そう、今日はチャイニーズ・ニューイヤーLion Danceの始まりである。ペナンのEDENに行くと、観光客用に必ずやっているLion Danceであるが、本来はチャイニーズ・ニューイヤーの催し物。本物を見たようで得した気分であった。因みに、Lion Danceは、日本でいうとこの獅子舞である。

 そうこうしているうちに雨も止み、晴れ間が覗きはじめた。雨では困ってしまうが、カンカン照りも船の上では辛いので、日射病に備えて帽子を買う。11:00の10分前に、日焼け止めと帽子、いざという時のためにバスタオルを持ってWater Sports Centerへ行く。結局我々以外には誰も同行者はいないようで、元紀と二人だけのFishingとなる。尚、ボートには幌が付いていたので直射日光は当たらなくて済みそうであった。

 さて、ボートが動き出すと元紀が私にしがみ付いてきた。昔からJet Ski等でSpeedを出すと怖がっていたが、相変わらず恐い模様。この辺はママ似のようである。

 最初のポイントはLaut島の北東部。元紀にとっては生まれて初めての本物のFishingであるが、恥ずかしながら私にとっても成人してから初めてのFishingである。リールの使い方、魚が餌を食いはじめた時の引き方などをインディアンのおにいちゃんに教えてもらい、いよいよ開始。餌を突つく感触は頻繁に伝わってくるので、結構魚はいそうである。しかしながら実際に引っかかって釣り上げられるまでには至らない。そんなんで15分くらい過ぎると元紀の釣竿がしなっている。岩や珊瑚の可能性もあるが、糸が動きまわっているので魚であることは間違い無いようである。全長20cm位のグルーパー。今日の一番乗りは元紀であった。

 それから場所を2回ほど変える。既に元紀は2匹、にいちゃん達も2匹ずつ釣り上げているが、私はまだゼロ。。。元紀は既に勝ち誇っている。。。

 おっ、何やら感触が、、、私のにも、とうとう食いついたようである。ちょっと小さ目のWhite Fishであったが、これで親父の威厳が保ててほっとした。

 Fishingは2時間で頼んでいたが、後15分を残すところで雨が降り出してきた。雨が降り出すと餌に食いついてくる魚も多くなり面白くなってきたが、雨の勢いがだんだんと強くなる。1時になる頃には、朝と同じく土砂降り状態になってきた。私と元紀は持参
したバスタオル(持ってきて正解)で体を包み島に戻る。ずぶ濡れで部屋に戻って直ぐにお風呂へ直行。元紀とFishingについて風呂の中で語り合った。

 この島の場合、雨に降られてしまうと、行動力が極端に減ってしまう。なんせ、部屋にはTVも無いのである。いい機会だから熱帯の雨に打たれてジャングル・トレッキングなどもいいかも知れないが、家族連れなので自重して、部屋の中で時間を潰す。

 結局雨は4時頃まで降り続き、その間、昼食も取れなかったのだが、Room Cleaningが始まりだしたので、また傘を持ってきて貰い一番近い『Royal Bay Beach Club』で軽く食事を取った。軽くのつもりが、雨をBGMにビールを2杯飲んでしまった。。。

 さて、遅めのランチだったので、夕食までは、だいぶ時間がある。お腹を空かせるためと、2杯のビールを出すためにサウナに行く。出張中のホテルでは何回も行っていたが、最近は全然行っていない久しぶりのサウナ。入って2分くらいが経過しただろうか、汗はまだ出てこない。その内、首に掛けていた22金のネックレスが熱くなり我慢出来ない。外そうと試みるが、チェーンをまわす時がこれまた熱い。。。気合いを入れ接続部を喉側に回し、無事外すことが出来た。。。しかし、これが後の悲劇に繋がるとは、、、

 その後は快調に汗が流れ落ちる。ビール2杯分なんてあっという間に出てしまったように滴り落ちる。「もう、いいだろう」と思う邪念をぬぐい捨て更に仕上げの+5分。。。「もう我慢出来ない」と出ようとしたその瞬間、Tシャツの上に置いてあったネックレス(干支の蛇の絵があしらってあるペンダント付き)がサウナの雛壇の溝に落ちた。。。係員に連絡して取ってもらってもいいのだろうが、隙間から覗くと落ちている場所も確認出来たし、格子状の板を数枚剥がせば取れそうだったので試みる。1枚、届かない。2枚、届かない。3枚剥がして頭を突っ込んでやっと届いた。見事ペンダントを拾い上げることが出来た、、、が、この間の5分間は延長の延長でサウナの中に入っていたことになる。

 頭がクラクラする。シャワーを浴びた頃には頭が重くなり貧血の兆候の、星が目の前に見え出した。そのままChanging Roomに転がり込み椅子に座る。周りが暗くなり本格的な貧血の症状、何年ぶりだろう。。。そのまま狭いChanging Roomに横になり、回復を待つ。5分くらいするとだいぶ楽になったので、またシャワーを浴びて、何事も無かったように部屋に戻る。アクシデントはあったが、体はすっかり軽くなり絶好調!!

 ディナーまでの間に、ホテルのフロントからTEL有り。明日のCheck Outの状況を確認するためのCall。船の時間とか荷物をベルボーイに取りに行かせる時間などを親切に聞いてくれる。今まで泊まったホテルには無かった御持成しである。

 そろそろ8時を回ったので、ディナーへと向かう。昨日行く予定だった『Samdra』。今夜のために妻君もポロシャツ(襟付き)を買った。

 レストランの前まで行くと、比較的空いている。今日は最後の夜なのでワインをおごる。ハウスワインであるが1997年のフランス産。ここは基本的にはアジアン料理なのだが、盛り付けがフランス料理風である。私の頼んだトムヤンスープも妻君が頼んだイカフライも、とってもお洒落に盛り付けされて運ばれてきた。食べるのが惜しいくらい。

 メインを待っている間、Chack In時にお世話してくれたHiroさんが挨拶にやってくる。元紀は日本語を話す人を見つけると、すかさずポケモンの蘊蓄を語りはじめる。Hiroさんは、ここに入って7ヶ月目とのこと。まだ若く、どことなくTDLのアトラクションでもやっていそうな雰囲気の好青年である。

 Hiroさんが過ぎ去った後、次に私の目に留まったのは、日本語を話す物越しの柔らかい。。。すぐに思い出した。4年前、KLに出張で来ていた時によく行ったMicasaホテルの前のタイ料理屋にいた彼である。因みに我々は、このボーイさんをモジって、「オカマ・タイ料理屋」と呼んでいた。呼び止めて聞いてみると、まさにその通りである。赴任してからも機会があったら行こうと思っていたが、結局今まで行けてなかったのだが、まさかあのオカマのにいちゃんに、こんなところで会えるとは。。。尚、彼が本当にオカマかどうかは判らない。でも、サンコンさん見たいな顔で、とっても物腰が柔らかく、変な日本語を話し、その話し方と声が女性っぽい。。。最終確認はあなたにお任せしよう。。。

 こうしてPangkor Laut Resort最後の夜も更けていった。


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【2日目】2月16日(火曜日)

【最終日】2月18日(木曜日)


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